福島県教育センター所報 第5号(S47/1972.3) -008/025page

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(4) 指導計画

渡辺―W  千葉―T

第1次 第2次 第3次 第4次


















































































時間(分) 5 5 15 20 5 5 10 25 5 5 10 25 10 5 10 20
協力分担 TL W W W T W W W T W W W T W W W T
ST T T T W T T T W T T T W T T T W
形態
(集団)








(5) 児童の実態


[1] 1年生(男4名,女9名)計13名,2年生(男9名,女8名)計17名
1学年単位では,集団行動を身につけさせることが困難である。

[2] ゲーム,かけっこ,ダンス運動においては,組み分けにも支障をきたし,競争意欲も失いがちである。

[3] 合併授業の実施後は,体育の授業に興味をもって参加するようすが見られる。

(6) 教授のための構想 

教材研究の基本的態度により,年間計画で今月配当の合併授業内容について,TLが基調案をつくることになるのであるが,今回は,領域組み合わせの関係からティーム・メンバーの合議により作成することにした。

教材の構想については,各領域の本質的な「ねらい」に即することは当然であるが,小規模小人数学級校における前提条件として,集団性と,その行動力を高めることに配慮することにした。このような観点からボール運動を主体とし,体操・陸上運動を組み合わせることにした。4次限取り扱いの役割・分担は,ボール運動と体操・陸上運動とし,各単位時間内でTL,STの役割交替をすることにした。

体操については,主体的な自己調整により,自己の位置をみつめさせるため,大集団で行なうことにし,陸上運動については,活動力を考慮し,時に程度別の中集団での指導をすることにした。

ボール運動については,集団性を重視するが,ひとりひとりの技能向上をはかるため,程度別の小集団での指導を取り入れることにした。

全体をとおして異学年の同時指導なので,活動力,技能面で展開にむりがないかどうかを確めることにする。

(7) 基調案

題材領域 段階 内容 分担 時間 形態
TL ST
体操 1 はじめの話し合い (1)集合、隊形、健康確認
(2)学習めあての指示
W T 5 大集団
2 歩走 (1)リズムに合わせて歩く、走る
 ・ピアノの曲に合わせる
 ・早く、おそく、方向を変える
 ・平均台の上を歩く
W T 8 大集団
3 跳 (1)足うちとび
 ・2人組でとぶ
(2)ぴょんぴょんとんで
 ・2重円をつくる
 ・歌いながらおどる
 ・交替のしかた
 ・曲に合わせておどる
 ・見せ合って反省
W T 17 大集団
4 脚 (1)シーソー
 ・2人いっしょにしゃがむ、立つ
 ・2人組で交互にしゃがむ、立つ
W T 15 大集団
陸上(高とび) 1 はじめの話し合い (1)集合
(2)学習のめあて指示
W T 5 大集団
2 高とび (1)助走をつけ、片足で踏み切ってとぶ
 ・1本のゴムをとぶ
 ・助走は1〜2m
(2)助走をつけ、片足で踏み切って高くとぶ
 ・2本のゴムをとぶ
 ・高さ(35cm〜50cm)
 ・助走は2〜3m
(3)斜から助走してとぶ
 ・左足踏み切り、右足着地
 ・右足踏み切り、左足着地
(4)ゴムとびあそび
 ・段ちがい三角形をとぶ
W T 35 大集団
中集団
3 おわりの話し合い (1)助走をつけて片足で踏み切ってうまくできたか
(2)高くとぶことができたか
(3)仲よくとべたか
(4)次時の子告
(5)身体の清潔
W T 5 大集団
ボール運動
(ボールけりあそび)
1 はじめの話し合い (1)集合
(2)学習のめあて指示
T W 9 大集団
2 ボールけりあそび (1)てんとりゲーム
 ・2人組でける、とめる
 ・グループでける、とめる(4人〜6人)
T W 50 大集団
小集団
(2)対列フットボールのゲーム
 ・ゲームの方法を知る
 ・A組のゲーム
 ・B組のゲーム
 ・優勝チームのゲーム
(3)対列フットボールのゲーム
 ・グループ対抗のゲーム
 ・カバーのしかた
(4)まとめのゲーム
 ・攻め方、守り方
 ・交替のしかた
 ・応援のしかた
3 整理運動 (1)全身運動 T W 8 大集団
4 おわりの話し合い (1)ボールけりあそびについて
 ・よい点、わるい点
(2)次時への予告
T W 8 大集団
5 用具のあとしまつ (1)分担してしまう
(2)運動後の身体の清潔
T W 15 大集団


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