福島県教育センター所報 第5号(S47/1972.3) -014/025page
家庭 :家庭科では科学的な指導力の向上をはかるため,本年は中堅教員を対象に,小学校,4泊5日3回,36名,中学校,5泊6日2回,24名,高校,4泊5日1回,12名実施した。内容は被服,食物領域に重点をおき,中学校では設計製図,家庭機械の領域も加味し,実験,実習の方法を通して,指導内容の原理,原則をたしかめていく,というやりかたで進めてきた。また大学の教授を講師に招いて,より質の高い専門的内容の研修もできるようにした。さらに忙しい先生方のためには,研修したことがすぐにあすの授業に役立つよう資料作りをかねた実験,実習も中に折り込んだため好評を得た。研修最終日には家庭科指導上の諸問題について研究協議し,助言の先生方から適切なご指導をいただいた。家庭科は女子教員故,家庭の事情もあり,4〜5泊にわたる研修ではと心配しておりましたが,与えられた貴重な機会だからと,みなさん家庭のことなど忘れて,意欲的に研修を続けられる姿に接して安心いたしました。期日や期間などにも特に問題はありませんでしたが中学校技術・家庭科講座は指導内容の領域も広いので,前後期にわけ10日間は必要と思われた。
47年度は46年の反省にもとずき,各講座の内容を検討し,センター本来の目的にかなった研修にしたい。
第3研修部
昭和45年度に,福島県教育センター第3棟として2階鉄筋コンクリート建築(1060m 2 )が完工した。
翌46年度には,つぎにあげる事業のできるような考え方による設備計画を整え下表の機器を導入した。
1. 高等学校の生徒に対する情報処理教育に係る実習。 2. 情報処理教育を担当する教員等に対する研修。 3. 情報処理教育に関する調査研究および資料の収集,作成,利用提供。 4. 情報処理教育関係機関,団体との連絡。 FACOM230‐25 設置機器の機能一覧
装置及機器名 様式
(機器ナンバー)数量 機能 中央処理装置 F 3200D 1 ・32KB 磁気ドラム装置 F 628L 1 ・524KB 磁気テープ装置 F 608K−2 2 ・21.6KB/S 磁気ディスクパック装置 F 462K−1 2 ・5MB ラインプリンタ装置 F 642L 1 ・1000行/分
・136桁/行
・活字109種紙カード読取装置 F 664K 1 ・800枚/分 紙テープせん孔機 F 750A 1 ・240字/秒 光学マーク読取装置 F 6351B 1 ・100枚/分 紙テープせん孔装置 F 767A 1 ・100字/秒 タイプライター装置 F 792A 1 ・20字/秒
・活字128種
・1行印字120字/秒X・Yプロッタ装置 F 6201B 1 ・400ステップ/秒
・ペン上下10回/秒紙カードせん孔装置 H 1564 16 ・文字(英・数・記) 紙カード検孔機 H 1592 1 ・文字(英・数・記) 紙テープせん孔機 富士通
DR 630013 ・ISOコード
・活字128字
・シフト3〜4段印刷電信装置 F 809E 4 ・ISOコード
・シフト4段
・活字128字N/Cフライス盤 日立精機 MD型
N/Cたてフライス盤
(FUNAC 220)1
(1)・テーブルX軸1600mm
Y軸250mm
Z軸350(ISOコード)FACOM−R F 3050−C 1 ・8KB
・タイプライタ付(0.6KVA)システム構成は,FACOM230−25の機能に左右されるが,ある程度の余裕を与えながら各チャンネルを有効に活用するように努めた。
他県と比較してみて,パックを2台,X−Yプロッタ装置等をシステム構成に組み込んだ点が特色と思える。
さらに,FACOM−Rを設置し,ミニコンによるアッセンブラ,フォートランの実習を可能にして,先生方の実習えの関心を広めた。
電子計算機の基本的構成
電子計算機の装置は,次のような5つの部分から成り立っている。
(1) 入力装置
機械にわかるような形で,データをしるしたテープやカードを,この装置にかけて,読みとらせる。テープやカードはあけられた穴の組み合わせから,磁気テープは表面にぬられた磁性膜の各点の磁化の方向の組み合わせからデータを読みとる装置。
(2) 出力装置
処理された結果を人間に伝えるために,タイプで文字を打ったり,テープ,カードに穴をあけたり,磁気テープを磁化したりする装置。
(3) 記憶装置
データをすべて磁気的な方法で記憶し,いつでも取り出せるように,整理しておく装置磁気コア,磁気ド