福島県教育センター所報 第5号(S47/1972.3) -015/025page
ラム,磁気テープ,磁気ディスクなど。
(4) 演算装置
加減乗除の四則演算,データの比較などの論理判断を行なう装置。
(5) 制御装置
以上4つの装置を動かす信号を出す装置で,記憶装置に収められている計算の手順の1つ1つを読み,これで自動的に進行するようにコントロールする装置。
・電子計算機室
前述システム構成の機器がおさめられている部屋で,もっとも関心の寄せられたところである。
本来,電子計算機というものは,逐一命令を与えなければ動かないものなので,これ等の機器を運転することはプログラマーを理解することに加えて,操作(オペレーター)の手順に誤ちを許さない態度が要求されている。そのために,メーカーサイドからの派遣員により,1月,2月はパンチ,オペの研修講座がもうけられ,実際にテキストにより各機器の操作とか機器相互間の操作を実習する。
・プログラムせん孔室
カードにプログラムとかデータをせん孔する部屋で,電子計算機と語り合う印象的な機会をあたえてくれる。・第二データせん孔室
カードではなく,テープにせん孔する部屋で,プログラムせん孔室とおなじように,ここでも一種の緊張が不協和音のなかに流れるところである。
紙ではなく考え方が生み出される部屋である。・研修室
プログラムの修正等もおこなわれる関係から机の幅は予算の許すかぎり,大きいものを設置し,なお視聴覚機器を導入して受講の適宜をはかっている。・第一データせん孔室
FACOM−Rを設置し,周辺にタイプライターをおいて学校サイドの実習………を心掛けてみた。タイプ間の対話も可能である。・数値制御工作機械室
たて型フライス盤を,FANUC220に読みこませるプログラム・テープによって動かし,材料を削り,製図どおりの製品をつくるというような実習をおこなう。・その他
準備室,印刷室にはVTR,オフセット,縮尺可能な電子コピー,オーバーヘッド作成要具,多孔せん孔器等が購入されている。