福島県教育センター所報ふくしま No.6(S47/1972.6) -022/025page
相馬市立中村第一小学校
千 葉 君 義
5月16,17,18日の3日間中村第一小学校の理科室において,本田,佐久間講師の下に22名の参加で理科実技講習が開かれた。
その中半数が女教師であったというところに私は一つの意義があったと思う。第一日日は「顕微鏡の使い方と資料の作り方」小さい世界をのぞき見ての目の輝き,いきおい回を重ねることになり目が大分つかれたようだが顕微鏡の操作の手つきもよくなってくる。第二日日は「水溶液の性質」でいろいろな実験を通して器具の操作がスムーズになってくる。皆さんはやって見ないことにはという気持でいた。このようにして私達教師に自信と理科教育に意欲を湧きたたせたことに大きな意義があった。
いわき市立錦小学校
大井川 昭 子
5月23日より3日間植田小学校会場で実施された理科移動講座に出席して,お二人の先生の豊かな知識と実践を通して得られた貴重な指導技術にふれ,3日間童心にかえり楽しく意欲的に時間のたつのを忘れて学習できました。
メダカの血液の流れや水中の微生物や気孔葉茎の断面を顕微鏡で観察して驚きの声を上げたり,血球プレパラートの製作に熱中したり,女子教員に弱いと言われる電磁気の実験に首をかしげて追求し解決に喜びの声を上げたり,短い3日間の中に有意義な生きた学習ができました。
もの知りの子どもを作るのではなく,よくものを考える子どもを育てるための指導の大切さがわかり,今までの自分を反省し,何か明るい光が一すじ理科指導に見いだされた感じを深くし,新たな希望と自信がわいてきたのは和一人ではないと思います。
お二人の先生の親切ていねいなご指導に感謝し,きめの細かい指導過程,創意工夫による教具の活用等を,参考にして今後の理科教育に精進いたします。
東白川郡青生野小学校
高 山 胤 能
小学校教育工学講座に5月31日より4日間研修の機会を与えていただき,とかく敬遠しがちな機器利用について諸先生方のご指導をいただき,誠に感謝の心でいっぱいです。特に当郡は山村へき地で小規模校が多く,複式あるいは複々式という学校が多く,間接指導の充実の上からも教育機器の活用は切実の問題になっています。
当青生野小学校においても今年度から複式学級ができ SF を中心に OHP ,そして,簡易アナライザーと称する(応答を点滅するのみ)ものをセットし,教育機器室を設け,教育の現代化にこの面からも取り組んでいます。
以上が当校の現在の姿ですが,悩みは実際にどのように教材をプログラミングするのか,いかに TP を作成するのか,各種の文献で研究してみても,悩みを解決することはできませんでした。4日間の講座ですべてを解決することは不可能でしたが,実際に機器に当たり,そしてシートを作り,アナライザーを使用し,今後の研究の方法,考え方などが明確になり,現在この講座で得たことを中心をこ,学校一丸となり現在の機器をじゆうぶん活用できるように研究をすすめています。今後ともよろしくご指導いただきたいと思います。
梁川中学校
車 谷 四 郎
5月30日から6月3日までの5日間の研修に参加して感じたことの一端を述べてみます。
鈴木先生の流暢な英語にはただ呆然として,驚きでいっぱいです。せめてあの半分位まででも自由に話せたらなあとせん望の気持をかくすことができません。外人講師による英会話は,それぞれ特徴があってすばらしい時間でしたが,こっちがもう少し英会話に強かったならばさらに楽しかったろうと思います。鈴木先生によると,外人講師の方法は picture method,singing methodtalking methodなどと,冗談を言っておられたが大変楽しいひとときでした。ビートン先生の「枯葉」の英語の歌は特に印象的でした。英語による自己紹介なども,なかなかの傑作がありました。紙面の都合で紹介できないのが残念ですが,和気あいあいのうちに楽しく過ごすことができて非常に有意義だったと思います。
しばらくぶりで学生にもどったような気持で5日間を過ごすことができ,このような機会を得たことを心から感謝しております。