福島県教育センター所報ふくしま No.7(S47/1972.8) -012/025page
Jìm bòught thése rècords.
(3) 強勢のある音節は大きく長めに発音する。
“Stress is 1oudness. The stressed sy11ables are spoken more 1oud1y than the unstressed sy11ab1es.Stress is 1ength. The stressed syllab1es are made1onger than the unstressed sy1lab1es." (Vernon Brown)たとえば, My gràndfather's dèsk is à1ways càvered with pápers. では第1強勢と第2強勢のある音節は重く・ややゆっくりと発音する。
(4) 第1強勢をもつ語,および第1強勢をもつ語を含む語群は,まとめて発音され,1つの音声上の句(phonlogica1 phrase)をっくる。
たとえば, It's a book. という文は, book にのみ第1強勢があり,形の上では文であるが, 1つの phonological phrase からなる文として,まとめてひと息に発音される。また, This book wi11 be our text.という文は, text にのみ第1強勢をおけば,文全体が1つのphonologlcalphraseとして発音され, となり,bookとtextにそれぞれ第1強勢をおけば,2つのphonologica1 phraseからなる文として, となりふた息で発音される。
(5) 1文の中で, phonologica1 phrase を不必要に多くとらない。
1つの文に節や句がある場合,その節や句の中にそれぞれ第1強勢をもちうる語があれば,それを核に1つのphonologica1 phraseをつくることができる。また強調や意味上などから1つの文に,2つ以上の第1強勢をとり,その結果1つの文が2つ以上の phonological phraseをもつようになることもある。たとえば, Thése / are cótton. And thòse over thére / are nýlon. in séntences, / just as in wórds, / some sýllables arestréssed, / and some are nót.しかし Fries も言っているように,英語のリズムは強勢と速度からなるもの(matters of stress and speed)であり,特に長い文は別として,まとまった一般的な文は,1つの phono1ogica1 phrase として,一息で発音する方が正しいリズムを作り易い。例をあげる。
Are there any chàirs in this róom ?
His bròther wi11 stùdy in Amèrica for a yéar.
I am sòrry I have kèpt you wáiting.
Whàt do you suppose she fýund there ?
He sàid he wou1d be rèady on time(6) phono1ogica1 phrase が2つ以上ある場合・その間におく休止(pause)は短かめにする。
2つの音声上の句の間には pause を置けるわけであるが, あまり長い pause をおくと音調が下り, glotta1stop(声門閉鎖音)が入って,リズムがみだれる。たとえば, The 1èather is more dúrable / than the plástic.But p1àstic is quite chéap / and it's fáshionab1enòw. この2文は斜線(/)で Pauseがとれるわけであるが, The leather is more durable で切ってしまって,それからthan the p1asticとせずに,durab1eといって声の余いんが残っているうちにthan the p1asticと続け,speechの流れを切らないようにするのがよい。andの前の斜線のpauseについても同様なことがいえる。実際の指導にあたっては,pauseの数が多少おおくなるのは止むを得ないと思うが,極端に言ってpauseの所で一息つくくらい長く休んでしまわないことである。
(7) 強勢をうけない語で,弱形(weak form)と強形(strong form)がある場合には弱形を用いるようにする。
前に述べたように, 英語のリズムは stress-timedrhythm であり,弱い部分は軽く,速く発音される日軽く・速く発音される語が弱形となることは自然なことであるが,生徒は誤って強形を使い,しかも強形を使うことによりそこに stress を置いてしまうことが多い。このような誤りは英語の綴りをそのままローマ字に近いような形にして発音するために起るのではないかと考える。たとえば, になりはしないだろうか。
D. Jones は弱形と強形をもつ語を61あげているが・ここではそのうちおもなものだげを品詞別にしてあげてみる。
代名詞 (me, we, us, you, your, he,his,him,she,her, them, who), 動詞・助動詞 (be, am, are, is, was, were, been, have, has, had, do, does, can, cou1d, shall, shou1d, wi11, would, must), 前置詞 (at, for, from, of, to, upon), 接続詞 (and, as, but, or, nor, than, that), その他 (an, the, some, there, not)
これらの弱形の母音はその綴りにかかわりなく,一般に などに変化して発音される。強勢のない部分を軽く・速く発音する練習は,正しいリズムを身につけるために大切なことであり,また native speakerが普通の速さで話すことを理解するためにも役に立つ。