福島県教育センター所報ふくしま No.7(S47/1972.8) -017/025page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

 内 外 情 報

                          第1研修部 井関鉄雄

 7月17日から19日にわたって,県下指導職員研修講座が当センターにおいて開かれた。参加者は,義務教育課長をはじめ義務教育課,各教育事務所,各地教委指導主事,それに当センター所員も参加し大盛況。その中の一つを紹介しよう。

 それは,7月18日午後に行なわれた「教科別実技研修会」である,例えば,国語科においては,美術・書道研修室で「毛筆」の演習を,社会科では教育工学室において「TPの作り方」の実習を,算教・数学科では「電卓のプログラミング」の実習をというように,各教科においてそれぞれ教科の特質に応じた「実技研修」が行なわれた。

 ともすれば,話と書きものによる研修になりがちな昨今,まさに,目で,耳で,口で,手を使っての研修であり,終始なごやかなうちにもきびしく研修が深められていった。

 ◇研究会報告

     〜1学期の各種研究会から〜

                          第1研修部 松浦淳一

「学区の実情を考慮した知的水準向上方策の研究」

 福島市立第三中学校(佐藤厚友校長)主催で,5月9目同校で開催。研究内容は,学力向上のために,6段階の指導過程を取り入れた授業研究が中心で,4年計画の第3年目である。各教科にわたり,全教職員が協力して研究に取り組んでいるのはもちろんのこと,PTAや学区内の小学校などにも呼びかけて研究を推進している。センターからは,松浦淳一(国語),柴田宣教(理科),遠藤徳(技術),岡田貞夫(体育)の各所員が出席した。

「高校教育研究会音楽部会研究大会」

 高教研音楽部会(栗原喜蔵会長)の主催で5月9日安積女子高等学校で開催。今年は,全日本音楽教育研究会第4回全国大会福島大会が,11月6,7の2日間,福島市で開催されるので,その運営計画と研究テーマについて協議をした。センターから佐藤政夫所員が出席。

「郡山市湖南地区学習指導法研究会」

 郡山市教育委員会主催で,6月6目郡山市立三代小・中学校で開いた。センターから丑込幸男所員が出席して,「学習指導法の今目的課題」について講演をした。なお,同市教委では「創造的学力を高める学習指導」についての研究集録を刊行している。

「積極的に学習させるための指導」

  ー教育機器の導入効果を考慮してー

 伊達郡国見町立県北中学校(萩原盛良校長)主催で,6月22日同校で開催。内容は,国語科と社会科の授業を中心にして,教育機器の効率的な導入方法について研究をした。センターから松浦淳一,佐藤禎助両所員が出席。

「高校教育研究会美術工芸部会研究大会」

 高教研美術工芸部会(渡辺良雄会長)の主催で,6月27〜29日相馬女子高校で開かれた。総会・講演のあと,「絵画の指導目標と指導法」について,県下5方部から1名ずつの研究発表があって研究討議を行なった。また実技研修として,松川浦の風景写生も実施したが,センターからは藤田利雄所員が出席した。

「学習意欲を高める指導法の研究」

  ー個別化をどのようにはかったらよいかー

 郡山市立金透小学校(菊地孝校長)主催で,7月7日同校で開催。内容は,5年前からの継続研究である「学習意欲を高める指導法」について,今年は個別化をはかる指導面にしぼっての研究。秋に研究公開を計画しているが,今回は中間発表で,センターからは佐藤禎助所員が出席した。

                         第2研修部 渡辺専一

 高等学校教育課程研究会について

 48年度から高等学校の教育課程が改訂実施になるが,そのため最終年度の研究会が茨城県大洗で開かれた。

 福島県からは,高校教育課,教育センター,県内高校教師が出席し,種々話し合われた。

 全体会場では特に進路指導の問題(担当文部省荒井調査官)や,クラブ活動の効果的指導について講義がありその後質疑応答が行なわれ,各科毎の分科会に分かれ,指導要領の解釈について具体的な討議がおこなわれた。

 児童文化センターについて

 福島市ではこのほど児童・生徒のための施設として児童文化センターが9月に誕生することになり工事が進められている。

 なかには1100万円の経費でプラネタリューム(収容人員100名)室や科学実験室,資料展示室,音楽室,美術室など数々の施設や,各学校でとりそろえることのできないような備品が購入されることになっている。

 10月には開所される運ひとなり,市内の小・中学校が学校単位に授業の中にとりいれられ利用されたり,また個人的にも見学したり,実著したりできることになっている。

 福島市民からも完成が期待されている。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。