福島県教育センター所報ふくしま No.8(S47/1972.10) -009/030page

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・資料を提示し、疑問から問題の発見、仮説を経て、本時の学習に対するかまえを意欲的なものとなるよう動機づけをする。
・問題の発見
 ×先行経験をいかしながら対比、関連、分析考察などを行う。
・仮説
 ×子どもらしい発想をいかす。
 ×「なぜ」「何のために」「どのような意義が」などを明かにする。
・具体的資料の具備すべき条件
・みる、みつけさせるものを
 〜内容性に富む
・みつけやすいように
 〜特色の表出度・簡潔鮮明さ
・よくわかる
 〜内容の程度と容易な理解
・問題をもつために
 〜対比事実・事象と対比の視点の明確化
・身につけるために
 〜五感に訴える
・動作か
・資料の実感、印象化

 2 展開の段階

ア 問題の追求
時代人になりきって考える。← →追体験する。〜検証← ←人物の時代的背景が考えられやすい資料を選ぶ。
・仮説にもとずいて、その論拠となる資料をさぐりだしながら追究する。
  ・その時代に生きた人物になりきって、その人の考えや歴史的意味を考えていく追体験を主に学習する。
  ・発問、助言による追究の深め方をくふうする。
  ・歴史的事実・事象、人物などについての学び方、考え方を身につけさせるくふうをする。
・年表、歴史地図を活用する。
・史料、物語、絵画、風刺画などの併用をくふうする。
・時代の背景が考察しやすい語句、投影資料などの活用をくふうする。
・各種の統計を活用する。
  特に、人口、集落、生産、活動、生計、国土の利用、宗教など


イ 感得,共感
歴史をきずきあげたものから学び取る。← →主体性、精神努力,創造、影響について吟味する。← ←感動や共感をよぶ内容的に豊かなものにする。
・人物の働きかけ、業績などについて、もう一度じっくりと考え、味わう。
  ・時代背景の中において、その人物は、個人的にも社会的にも何がどうありたいと考えたのか。
  ・時代の何をどう判断して、いかなる方法でもって敢行したのか。
  ・成功し、失敗したのは歴史的にみて納得のいく筋道をたどっているか。
  ・自分が感動し、みんなが共感するものは何であったかをとらえさせる。
・感得、共感することができる内容的な面の選定と資料化をくふうする。
  ・国家、社会の発展、人民の幸福という面で共感をよびおこすものを。

3 整理の段階

時代を想像する。← →時代についてのイメージをえがく。← →子どもながらに、まとまやすいように組み立てをくふうする。

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