福島県教育センター所報ふくしま No.8(S47/1972.10) -010/030page
・本時で学びとったことがらを再構成して身につける。
・その時代のりんかくをとらえ
・人物を歴史の流れに位置づけ
・人物像をえがかせるくふをする。・時代を代表するものを中核として、その時代をうきぼりのするようなまとめと、はっきりと前の時代を区別できる具体的な物をつかんで時代イメージを描くようにする。
・身につけさせるために年表、地図などの作成等の作業化をくふうする。
・資料が本時の学習のねらいからみて、どのような学習部面を満たしてくれるものであるか、また意義づけがなされるものであるかはっきりさせる。
・資料相互の関係が、児童の思考の深まりとどう結びつくかを考える。
・主題を追究するための資料の結びつき、くみたてから考えて、資料の提示時期やその順序を系統付け、児童の思考の流れにあわせるように用意しておく。
・学習をふりかえられるような板書資料の貼付や提示位置をくふうする。
4. おわりに
人物学習の真価は,上記についての検討と授業実践にかかっているといっても過言ではない。かえりみると,ただ概要を述べるに止まったが,これについては諾先生方の追求による肉付けと児童たちをいかす学習の展開を期待したい。おわりに諾先生方のご批正をお願いする。
中学校教材
透明半球の効果的利用法
第2研修部 渡辺専一
1. はじめに
天体現象を動的に,かつ空間的にとらえさせ,さらにこれを分析的に検討し,天体相互間の法則性を導きだすことが極めて重視されてきている。
中学校では「地球をとりまく宇宙」のテーマが設定され,その内容として, 1地球,太陽,月それ自体の形状や距離(空間概念), 2太陽と地球の運動関係, 3太陽系および系外の宇宙の概観, 4太陽放射と地球の関係 が大きな柱となっている。
ここでは特に2,3の内容を学習させるにあたり透明半球の利用を中心に述べてみたい(一部1にも触れる)。
透明半球はすでに各中学校では使用し,生徒達の探究の過程でその効果をあげていることと考えるが,特にここでは種々の利用方法,ならびに問題点などにも触れて参考に供したい。
2. 透明半球の種類
指導要領の改訂,実施にともない理振設備規準も改訂