福島県教育センター所報ふくしま No.8(S47/1972.10) -024/030page

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複式授業解消に逆行するのでないかとの懸念もされるが,複式授業の通年性に対して,2学年合併授業は,適正集団による,ある教科の1部授業ということである。また学習は個人に成立するという前提から教師のティーム・ワークにより自已調整の学習をさせようとする試みである。

(1) 具体的な研究のねらい

 1 学年のわくをはずした集団の再編成による教授過程のあり方
 2 教授過程における教師の役割分担とその活動のあり方

(2) 学年団構成と実施教科

 1 低・中・高学年団とする。
 2 体育,音楽,図工とする。

 5. 学校経営組織

 学校経営の機能化のため,教授内容,事務内容,運営内容を学年団で分担し,相互協力体制で実践する。

組織図

 6. 実験検証授業

  中学年団 音楽科合併授業

    授業者 渡辺綾子(TC) 尾形光男(TD)

(1) 研究のねらい

  音楽学習においては,歌や楽器の演奏技能を育てるとともに,音楽性を高める創造的学習でたければならない。そのため器楽領域においては,音色,ハーモニーの美しさ,リズムの変化,楽器の組み合わせのおもしろさをとおして感受性を養うとともに,楽器をとおして自主的・創造的な学習を進めるようにしたい。本校のように小規模小人数学級校においては,音楽の種類や演奏形態に制約を受け,音楽的感覚,表現場面の構成に困難性がみられるので,学年合併による集団構成をとり入れることにより,本質的な授業ができると考えられる。

 研究のねらいを具体的にあげると次のようになる。

 1 学年のわくをはずした再編成集団による教授過程を確かめる。
 2 教授過程における教師の役割分担とその活動を確かめる。


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