福島県教育センター所報ふくしま No.10(S48/1973.3) -019/021page
〈科学随筆〉
カレンダーを見ながら考える
第2研修部 柴田宣教
新しいカレンダーを見て今年は連休が何回あるとか・日蝕(日曜と祭日の重なる日)が何回あるかなど調べることは楽しい事である。しかしよく考えてみると私たちの使用しているこよみはきわめて不合理なものである。30日の月があったり31日の月があったりまた28日の月があったりする。曜日というものがまたやっかないなものである。なにか行事を計画するときに必ずといってよいほどカレンダーをめくらなければならないわずらわしさがつきまとう。もっと合理的なこよみができないものだろうか。
世界にはいろいろなこよみを考えて発表した人がいる、その一つは一週間を6日にする案である。そしてひと月を5週間,30日とするのである。1年を12か月とすると360日となり,5日(うる年は6日)の余り日ができてしまう。この5日を正月として独立させ年のはじめにおき,曜日のない日とすればよい。毎月1日を日曜日と定めて曜日を追ってゆけば毎月のカレンダーが同じとたり,しかも毎年同じカレンダーが使用できることになる。6日に1回日曜日があることは,勤労者にとっても,学生にとっても好都合ではたかろうか。
もう一つは,1週間は7日のままで,ひと月を4週間28日にする案である。365÷28=13余り1となり,1年を13か月とし,年末に余り日(曜日なし)を1日つけ加えれぱよいわけである。この方法でも曜日と日付けはいつも一致することになり,カレンダーのわずらわしさから解放される。この方法だと月給日が年に13回あることになる。サラリーマンの楽しみが増すというものである。
電流は電池の(十)極から(一)極へ流れるものと古くから定められていた。しかし今日では電流の正体があきらかにされ,負の電気を帯びた電子が(一)極から(十)極へ向かって流れることがわかったのである。電子の流れと電流の方向は反対なのである。電流は電池の(一)極から(十)極へ流れるものと定義を変えれぱこの不合理はなく在るわけであるが,一部の電子工学にたずさわる人以外では使われていたい。
ひとたび定めたことは,不合理であってもなかなか変えられたい。ましてこよみのように身近になれしたしんもだのを変えることなど簡単にできるだろうか。上に紹介した新しいこよみになったとしたら,私の誕生日はいつも日曜日よと喜ぶ人と,いつも月曜日よとこぼす人がでることはたしかなのだから。
教育センター利用のご案内
事 務 部
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