福島県教育センター所報ふくしま No.11(S48/1973.6) -009/025page
一つの試みとして,探究の過程を,算数・数学における探究の過程としてアプローチさせたのであるが,それをさらに各分節としてとりあげるとすれば,次のようになると思われる。
以上が算数・数学の指導過程を,探究する過程の一般化ヘアプローチさせた具体的な試みであるが,この過程の各段階は必ずしも,一つ一つたんねんにたどらなければならないというものではない。それは教材のもつ構造にもよるだろうし,児童生徒の興味や関心,意欲や能力にも関係してくるものであるから,児童生徒の心的な態勢とのかかわりあいからも,探究の過程における各段階の比重がおのずと変わってくるのは当然である。
Daniel E.Berlyneは,「教授に関する内発的動機づけ,および内発的報酬の覚書」の中で,学習者を特定の情報に指向させるような制御,方向づけを考えるとき,刺激が注目や探究活動を誘発する条件として,