福島県教育センター所報ふくしま No.11(S48/1973.6) -018/025page

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                                        (単位%)
           学校

 

          地域

 

          性別

選択肢

小学校 中学校 高等学校
都市 農村 都市 農村 都市 農村
ア,話かけたら
   話しをしない
20.0 25.8 9.3 5.8 14.4 16.7 1.5 16.7 4.9 18.2 2.8 17.2 0 4.0 2.0 4.0 1.1 4.0
イ,はずかしいか
   らすぐはなれる
16.0 24.2 7.4 32.7 11.6 28.9 65.7 51.4 63.4 43.2 64.8 48.3 58.5 66.0 60.0 60.0 59.3 63.0
ウ,あっさりと
       話す
44.0 27.4 46.3 21.2 45.2 24.6 16.4 22.2 12.2 20.4 14.8 21.6 4.9 28.0 12.0 36.0 8.8 32.0
エ,すすんで話し
    友だちになる
20.0 22.6 37.0 40.3 28.8 30.8 16.4 9.7 19.5 18.2 17.6 12.9 36.6 2.0 26.0 0 30.8 1.0

 話しかけられたとしても話をしないのは,小学生ほど多いが,はずかしいから離れるのは,中・高生と多くなる。最高は,中学生の男子64.8パーセントと高校女子の63パーセントで,異性を再認識し,経験したことのない世界へはいる不安が,離れる状態を作るのだろうか。進んで話し友だちになるのは小学生の28.8パーセント〜30.8パーセントが多く,中学生は17.6パーセント〜12.6パーセントで少率となり,高校男子は30.8パーセントと多くなる。女子は,1.0パーセントの状態で,心理的面からか男女の差が著しい。男子は女子に比べ,欲求の行動化,積極的な求友行動がみられるが,あたたかい態度で見守っていきたい。

                          (単位%)
     学校

     

     性別

項目

 小学校  中学校  高 校
身体面 10 0 35 0 35 20
精神面 60 60 45 70 50 35
行動面 30 40 20 70 15 45

[調査4] 異性の魅力は,どんな点に感じられますか。 (面接調査)
 小・中・高と40名を10名ずつのグループ・インタービューにより,相手の魅カはどこに感じられるかを問うたところ,身体面では,健康であることと顔の美しいことをあげている。女性は,異性の顔の美醜をあまり問題にしないのは,おもしろい現象といえよう。ついで精神面で,異性に対し男性は,「明るいこと,親切なこと,気のつくこと」を望み,女性は異性に対し,「強い心で行動力があること,冷静で決断力がある,ハキハキして指導性がある,サッパリしていること」などを要求している。男性の行動力に対しては,女性は上学年になる程依頼心を示すようになるのは,結婚の相手としてみる意織が育ちはじめてくるからなのだろうか。身体上のことでとらえたのは,やがて精神的にも男女のらしさとなってあらわれ,それぞれの特性として発達するのを望むか,行動にあらわれるまでは,意外に親しい気持ちが育たないとあらわれないとも感じとっている。表にはしめさなかったが,都市・農村の意見のくいちがいはみられなかった。


[調査5] つぎのことで男らしさ,女らしさは,必要かどうか。・服装・言動・性格・役割 (面接調査)

−必要度について−
                          (単位%)
     学校

    

     性別

項目

 小学校  中学校  高 校
服装 90 90 55 75 90 15
言動 100 100 75 100 50 45
性格 70 60 70 50 80 0
役割 65 75 80 55 90 15

 男らしさ,女らしさは,生れた環境と育てられかたがからみあって育つものである。現在の子どもたちの服装・言動・性格・役割の男らしさ,女らしさが必要かどうかの話し合いから,服装面では,小学校より高校にいくにつれて,男女別の服装にあまりこだわらなくなっていくことがわかった。女らしい,男らしい服装は,デザイン,色,形にでると答えているが,女が男らしい服装をし,とりちがえた場合,気持ちが悪いと批判している。常に清潔で美しく上品な服装は,男女共に多くの子が必要だとしていた。ただし場にあった服装と効用については,男女間の差異が大きくみられた。
 言動に対しては,男らしさ,女らしさがありうると答えているし,乱暴なことばは男をあらわし,かえってそれが頼りがいのある行動となっているのでは溶いかと語つている。
 小学生は,「デレデレしない,フニャフニャしないことば」といっている。特に女性には,やさしい親切なことばと行動を要求しているようで,高学年になると少しずつ仲間ことばが許容されてくる。
 性格としては,男に対しては,たくましく思いやりがあり,率直に表現することを望んでいる。女性に対しては,しとやかさとか,いたわり,やさしさを要求している。さらに男と女の性格が同じではつまらないという答えがきかれた。
 男女の役割については,男は力しごとのたぐい,女は家庭の育児にともなう炊事,洗たく,そうじなどがあげ


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