福島県教育センター所報ふくしま No.12(S48/1973.8) -019/025page

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(4)教授過程

教授過程

 協力組織体制による教師の役割分担は,ともに主体性がもたれ,その効果に期待がもてるようになるが,教授過程については,今後の研究にまたなければならない。


(5) 評価
 学年団を基盤として,教師の協力体制で単元(題材)指導計画を作成し,テイーム・ワークにより分業・協業し,学級集団の弾力的な取り扱いで,「集団の再編成による教授過程のあり方」,「教師の役割分担とその活動のあり方」を活動の実際をとおして確かめることである。
 単元指導計画については,目標の細分化・内容の系列化・評価項目の対応の3つの視点を設定し,次のような事項について配慮する。

 1.細目標は,系統的に範囲と程度が明らかであるか。
 2.細目標は,具体事実としてとらえられているか。
 3.内容は・要素事項とその相互関連事項が明らかにされているか。
 4.内容は,実態に即した配列であるか。
 5.評価項目は,平易な表現であるか。
 6.評価項目は,綱目標・内容系列とよくかみあっているか。

 教師の役割分担については,ともに特性を生かし,主体的な活動が展開できたかにある。次にその観点をあげることにする。

1.主となる教師
 ア,段階的に細目標をおさえ,要素事項,関違事項を要領よく提示することができたか。
 イ,一般化,転移の示唆・誘発が無理なく行なわれたか。
 ウ,各段階ごとの評価値が適切であり,容易に行なわれたか。
 工,役割分担に満足感・充足感をもつことができたか。

2.援助する教師
 ア,児童側にたつて,理解や疑問に対する援助がじゅうぶんであったか。
 イ,準備や点検が順調にでき,安定感をもたせることができたか。
 ウ,時間にふりまわされず・個別観察・援助が行なわれたか。
 エ,役割分担に満足感・充足感をもつことができたか。

 集団編成については,教師の役割分担とのかかわりあいから個別化・集団化により,本質的な授業になろうとするもので,次のような事項をみる。

1.過程内における再編成の基準は内容に合致していたか。
2.各構成員は安定感をもち,積極的な努カと希望がみられたか。


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