福島県教育センター所報ふくしま No.15(S49/1974.3) -023/030page

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中学校理科実技講座(206)

10月29日〜11月1日の4日間にわたり,40名を,研修生の希望によってA班(化学・地学),B班(物理・生物)に分け機器の製作および実技研修を行なった。本講座は,学校に持ち帰り直接役立つ器具の製作と実習,新しい機器を使っての実験・実習を目的としているので,器具製作の経費の一部は,学校負担をお願いしている。

研修の先生方からは,製作個数の増加,他班の資料配布,時間の増加,実施回数の増加など希望も出されたが,現場の学習にすぐ活用できるものばかりで,大変好評のうちに終了することができた。

49年度は,物価上昇による経費の増加など制約される条件は多々あるが,できるだけ先生方の希望を入れ,新しい教材教具の開発に力を注ぎ,開講していきたいと考えている。

中学校技術・家庭科講座(209,210)

新教材領域に視点をあて研修し,指導力の充実向上をはかることを主眼とし,男子向4回96名,女子向2回(前後期)24名について実施した。内容は,男子向は後期の計画に入ったので前期実施しなかった電気に主眼をおき,新教材のダイオード・トランジスタの原理と応用,電気測定具の使用,機械については,内燃機関の整備・負荷試験,機械材料とその試験。女子向は前後期に分けて全領域研修にし,前期は家庭機械の機構と模型の製作,精密部品の形状・材質・寸法の測定,洗たくの科学,被服材料の性能,繊椎の鑑別,後期は家庭電気教具製作と実験,調理時のビタミンCの変化,食品添加物の検出などを実施した。受講生は興味深く研修し成果をあげた。特に試行的に実施した女子向の全領域研修は有意義であり実りがあったとの反省があり,男子の隔年講座については検討を要するとの反省があった。

中学校教育相談講座(402)

1 研修の成果

  (1)学校における教育相談の現状と問題点についての研究協議
  (2)思春期の精神医学について(その症状と治療)
  (3)カウンセリングの実習を通しての研修
  (4)心理検査実習(主としてY−G性格検査の目的,処理,解釈,診断,事例,演習等)
  (5)思春期の心理的位置づけ,特性等の理論と指導
  (6)中学校における教育相談のすすめ方に対する具体策についての研究協議

2 研修の反省

  (1)具体的なケースを持っているだけに熱心な研究協議を重ねることができ現場への浸透も深まった。
  (2)初心者から経験者という幅もあり,年齢層も高かった。女教師がもっと参加してほしい。

高等学校教育工学講座(106)

この講座は,高等学校における教育機器を導入した学習指導法について研修することをねらいとして実施した。講座の内容・方法・担当講師は次のとおりである。

○講 義 「教育の現代化と教育工学」
    玉川大学助教授 西本 洋一
○実 習 「VTRの活用法と録画教材作成」
   淀橋中学校教諭 小佐々 普
○実 習 「OHPの使用法とTP作成」
   福島工業高校教諭 成田 光義
○演 習 「アナライザーの特性と活用法」
   勿来工業高校教諭 山崎 重明
○研究協議 「教育機器活用の現状と問題点」
   高校教育課指導主事 小松原 格

高等学校国語講座(109)

この講座は,高等学校国語担当教員40名を対象とし,国語科の専門的内容の研究,指導力の向上を目的とした点,例年と同じである。

講義は,東北大-佐藤先生-<国語教育と文法> ,福大-鈴木先生-<徒然草の構想> の労をわずらわし,高校現場から,福女-加藤先生,安高-相楽先生,福高-三浦先生の<芥川氏の比較文学的研究> <古典指導のあり方> <小説指導のあり方> の講義を願った。

研修内容の一貫化をはかった点は,中学校国語講座と同様である。

受講者から述べられた反省を参考として,<内容の充実> <日程の持ち方> の両面から,検討をおこない,次年度の講座の充実をはかりたい。

高等学校社会(政経)講座(112)

地理・歴史・政経・倫社の順に,毎年1科目ずつ実施する計画の,今年度は3年目で,政経講座を行なった。

高校講座のねらいは,科目の専門教養を主とし,一般教養を従としており,その性格上,講義が多くなってしまう。それで,講師陣には,大学教授やジャーナリストなどの理論的権威者ばかりでなく,現場の実践家からも多く選んで,内容に幅をもたせるように努力した。その実施結果は,いずれも好評ではあったが,講義内容が学習指導要領の改訂内容に一部片寄りすぎた反省をもつ。また,実施時期を来年度は酷暑の時期を避け,気分よく研修能率のあがる講座としたい。最後に,各科目が4年毎の周期では,研修の機会が少なくなるので,2回目からは,地理・歴史・政経倫社の3年毎のローテーションにして,研修講座の内容を充実させるよう努力したい。

高等学校数学講座(115)

数学教育の現代化にアプローチした講座内容として,解析学(コンピューターと数学)・FORTRAN(1)(2)・せ


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