福島県教育センター所報ふくしま No.17(S49/1974.9) -018/026page
( )は中・高生全体の%
中学生男子75.9%,女子73.6%,高校生男子53.0%,女子64%が,異性の友だちがいないというが,その理由を聞きあたったところ適当な相手がいないというのは,中・高校と学年を追って増加しているし全体の31.9%いる。その他の理由としては,自己的なことで,時間に余裕がないとか,交際の方法がわからないと答えているのが,全体の3分の1ぐらいで注目をひく。
否定的な意見として,勉強のさまたげになるとか,年齢からみてまだ早いという意見が23.9%あり,中・高校生が学業に専念したい気持ちのあることがうかがわれる。
他人的なこととしては,まわりの人に気をつかう様子は特に強く,友だちにへんな目でみられるとか,両親に注意されるとか,先生に注意されるということを感じとっているのが,全体の10分の1で,周辺をうかがう様子は,男子より女子のほうが強い。異性の友人のもたない理由が,上記の4つの観点から大きくわけられたように思われる。
〔調査4〕 あなたの友だちは,男女交際をどのようにみているでしょうか。
友だち関係で男女交際をどのようにみているか調査したところ明るく正しい交際をしているととらえた者は,14.7〜27.0%であり全体の約5分の1である。他の者は,ひやかしたりかげ口をいうとの意見が,中学生に多く,31.9〜25.6%の者が,健全な形で認められていない。ゆきすぎた男女交際とか,まじめでない交際をしているとゆがんだ意識をもつ者が,高校男子の18%(合計)が最高で,見逃すことはできない。残りの者は,男女交際がわかっていないという批判型と,とくにないとの無関心状態が30%前後あり,生活意欲と生活への張りのある男女交際の機会と場が与えられていない状態が,現状のように思われてならない。
〔調査5〕あなたの 家の人 は,男女交際についてどんな態度をとっているでしょうか。