福島県教育センター所報ふくしま No.20(S50/1975.3) -019/026page

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中学校保健体育講座(124)

 講座は,中学校保健体育科の抱えている問題について,講義,協議を中心にとりあげ,6月と1月にそれぞれ30名の先生方とともに4日間行った。講座内容は,「運動生理学」,「体育心理」,「体育の評価と活用」,「体育科の教材研究と指導上の諸問題」,「保健指導と保健管理」の実践的講義を行った。また「保健体育指導上の諸問題」について問題を持ちより話し合いを行ったが、参加した方々の意欲的な発言や実践的な発表によって盛り上がりを示した。研修生各位の反省を参考にして学習指導上当面している身近な問題をとりあげ次年度の講座充実に努力したい。

中学校英語講座(126)

 この講座も満4年を経過し,参加された先生は,445名を越える。本年度の講座内容は,前年度の先生方の反省や御意見をじゅうぶん参考にさせていただき,改善を加えて実施した。その主なものは,1 外人講師による発音演習や会話演習に加え,英語による講義・協議の時間を充実させ, 2 英語指導の実際という時間を設け,お互に日頃の指導法をひろうし合い,研修し, 3 LL演習の中でも,絵やアナライザー等を大いに活用したこと,などである。幸い,どの講座も,先生方の協力をえて,好評のうちに終了することができた。来年度も,より充実した講座になるように御協力を切望する。

中学校理科講座(203)

 今年度は,前期7月23目〜7月27目,後期1月28目〜2月1目の断続研修で,40名を対象に実施した。前期は20名ずつ2班に分かれ,物理,化学,生物,地学の各領域のテーマについて,所員による講義と実験および生物,地学の野外巡検を中心に,後期は国立教育研究所森川久雄先生の「探究学習指導上の諸問題」と題する講義と研修生の選択による選択研修を中心に研修を行った。特に野外巡検は,自然から直接学びとるという理科の本質に触れることができ,好評であった。来年度は,今年度の反省をもとに,内容,運営方法等に検討を加えさらに充実した講座にしたいと考えている。

中学校理科実技講座(206)

 この講座は,現場で利用度の高い教具の製作とそれを用いての実習,新しい機器の操作実習などを目的としている。製作品は,各白学校に持ち帰り利用しており,その為製作実費の一部を,各学校に負担していただいている。本年度は,40名を2班に分け,次のテーマで実施し,大変好評であった。A班 サーミスタ温度計の製作・PH計の操作法と中和滴定曲線・天体運動モデルの製作と実験 B班 永久プレパラートの製作・コイルの製作と磁気作用の実験,受講の先生方の反省を参考にして,講座の持ち方,内容の充実などを検討し,次年度の講座は,より一層の充実をはかっていきたい。

中学校技術・家庭講座(209・210)

 新教材領域に視点をあて研修し,指導力の充実向上をはかることを主眼とし,男子向48名,女子向24名,各2回(前後期)実施した。内容は,男子向は電気の領域に主眼をおき,電気に関する実験と実習,内燃機関の整備実習,材料試験(金属・木材),園芸作物とケミカル・コントロール,教材・教具の製作等,女子向は,全領域研修とし,家庭機械の機構と模型の製作,被服材料の性能に関する実験,被服整理に関する実験,家庭電気に関する実験と教具製作,住居領域に関する実験,日常食品の調理実験・実習等を実施した。受講生は興味深く研修し成果をあげた。

中学校教育相談講座(402)

 中学校教育相談の推進を目的として, 1)教育相談の問題点とそのすすめ方 2)グループ・カウンセリングの理論と実習 3)Y-G性格検査実習 4)思春期の精神医学 5)ロール・プレーイング 6)教育相談事例研究法を実施した。受講の先生がたは,いずれも具体的なケースを数多くあつかわれているので,非常に活発な協議と研修がおこなわれ,極めて有意義であったと認められる。なお,研修の反省として,女性教師の参加が1名のみであったのが残念であり,次回には少なくても各教育事務所別1名以上の女性教師の参加を期待したい。

高等学校教育工学講座(l06)

・研修期間 12月3日〜6日(4日間)
・研修者数 5名
・研修内容 教育工学概論,ブログラム学習,VTR,OHP,アナライザー
        教育機器活用の諸問題
 受講者の半数くらいは校内の視聴覚担当者であったので,それぞれ悩みを抱えての参加であり,どの内容にも積極的な態度であった。とくに,機器活用の諸問題については,休憩時も夜も話の尽きることがなかった。一方,経験差からコース設定を望む声が多かったので来年度は,要望にこたえられるように配慮したい。


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