福島県教育センター所報ふくしま No.20(S50/1975.3) -021/026page

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高等学校英語講座(127)

 この講座も満4年を経過し,参加された先生は,200名を越える。本年度の講座内容は,前年度の先生方の反省や御意見をじゅうぶん参考にさせていただき,改善を加えて実施した。その主なものは,1外人講師による発音演習や会話演習に加え,英語による講義・協議の時間を充実させ,生きた言語活動の積極的な展開を計ったこと,また,2LL演習の中でも,絵やアナライザー等を活用し,教材の適正化に努めたことなどである。幸い,どの講座も,先生方の協力をえて,好評のうちに終了することができた。今後は,教授演習などの面にも目をむけたいと考えているので,御協力を切望する。

高等学校理科講座(204)

 この講座は10月15目から19目までの5日間,物理。化学,生物,地学の担当教員42名を対象に実施した。今年は文部省から「新しい理科教育」の指導資料が出され、各科とも現代化の趣旨に沿った新しいテーマを取り上げ,さらに三新しい実験機器の操作や器械・モデルの製作等を加味したので,充実した内容であった。今年から新しい試みとして,他科目研修を行ったところ,大変好評であった。実験実習にもっと多くの時間が欲しかったという意見も出された。来年度は今年度の反省をもとに内容の精選をはかり,さらにより一層充実した内容にしていきたい。

高等学校家庭講座(211)

 食物コースは9月17目〜9月21目の5目間,被服コースは10月22目〜10月26目の5日問,それぞれ12人の先生方が受講された。その内容は,食物コースは消費者教育の充実をめざして,食品添加物の検出,油脂の変敗に関する実験,目常食の実験・実習を中心にし,更に栄養素の機能について研修を行った。
 被服コースは,被服材料の性能に関する実験,洗浄力試験,縫製に関する実験などを中心に,新しい試験機器の扱い方も加味して行った。
 受講の先生方から「教材のくふう・研究をはじめ,理論の裏づけとなる資料ができてよかった」と好評であった。

高校情報処理(コボル)講座(301)

 ・研修内容 コボル文法 9月
 ・研修者数 1回15名
 カ一ドせん孔に要する時間のとり方に工夫を加えながら,身をもって会得できる様に配意した。しかしどこまで研修内容をもり込むか,研修する教員の教科との関連をどうするかなど,数多くの課題をもっている。
 コボル言語で生徒実習を行ったのは須高のみである。このことを取り上げても研究の予地は十分にある。

高等情報処理(フォートラン)講座(302)

 ・研修内容 フォートラン文法(初級)6,10,1月
           〃  〃    (上級)8,11月
 ・研修者数 各15名 計75名
 初級とは,まったくはじめての方を対象とし,二次配列までを紹介するものである。だが多少の無理があり,中級を設け,そこでは配列のみの研修が望ましいという意見をうかがっている。
 上級では文法の増加もさることながら,ハードの要素を希望する声が多い。OR講座開設も望まれている。

高校・数値制御工作機械講座(303)

 ・研修内容 三軸同時二軸NC工作機械(フライス盤)によるプログラミング
 ・研修者数 1回 15名
 今年度,NCを導入するところもあってか,講座中は勿論のこと,講座後の教員研修も活発であった。
 「NCプログラミング」という研修要素は現在不可能な状態である。けれどもNC活用のふか味は,各位のねらい方によって,さらに中級・上級へとテクニックは向上していくものであろう。関係者の志向的御協力を望んでやまない。

高等学校教育相談講座(403)

 教育相談に関する基礎理論,技術について研修を深め,高等学校における教育相談の推進を図ることを目的として次のよう恋講座内容を実施した。
 1)教育相談の問題点とそのすすめ方2)P-Fスタデー検査実習(プロジェクティブ・テスト)3)ロール・プレーイング4)心理診断法5)生徒指導上の諾問題一特に性教育に関して6)事例研究のすすめ方
 なお,研修の反脊として,受講希望者が極めて多数あり,希望されても受講できなかった先生が多かったことをきいている。


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