福島県教育センター所報ふくしま No.22(S50/1975.8) -004/026page

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いて,その「授業の構成図」を考えてみたい。

図4
「授業の構成図」

授業のシステムを設計すると,設計したとおりに授業を展開しなければならないと考えがちですが,授業のシステムは柔軟であることが特色ですから,設計したものにしばられるのは,システムの柔軟性という長所を否定することになりますので好ましくありません。

ときには秒きざみのフローチャートを見かけますが,その通りに授業は流れるものではありません。授業のシステム設計は精密でもよいが,フローチャ−トはなるべく簡単にし,授業中の子どもの行動に応じて自由に解釈できるようなものがよいのです。

要はこの本時の指導では,関所の様子や,取り調べの様子や,江戸を中心とした関所の分布などを調べることによって,幕府の政治の意図や,世の中の様子を考えさせ,当時の旅には,幕府の政治の影響が大きかったことを理解させることです。この本時のねらいを教育工学的手法の学習にするために,授業のシステムを分析し,そのシステム設計を計画し,その実践を効果ならしめるための学習方法と解釈したいものです。

(TP_A1)
交通のうつりかわり

(TP_C2)
交通のうつりかわり

(TP_A1.C2)
交通のうつりかわり


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