福島県教育センター所報ふくしま No.24(S50/1975.12) -020/026page
実験学校の研究のあゆみ
教 授 組 織 に 関 す る 研 究
福島市立吉井田小学校校長 三 瓶 善 治
福島県教育センター研究・相談部長 星
はじめに
本校では昭和45年度以来,県教育センターの実験校として,「協カ教授の改善」のための研究に取り組んできたが,たまたま福島市教育委員会より,市の勢力教科である体育科についての研究学校として昭和49年度より3か年間の指定を受けたので,これまでの研究を基調として「協カ教授による体育の指導」をテーマとして掲げ,児童の意欲的態度を育て学習の個別化をはかる指導に重点をおき,学級のわくをはずした各学年ごとの合併体育の形を導入して,学級担任プラス1の教師集団によって,教師の協カと特性を生かした組織的,効率的な学習指導の実践にとりくんできた。
研究活動も2年目を迎えたので,これまでの研究の経過と実践の中から,その―端を述べ協カ教授推進のための参考に供したい。
研究の内容と組織
(1)研究の内容
○主題達成のための全体計画の研究
ア 総則第3体育の全体計画の改訂
イ 協カ教授組織による体育科学習指導計画の作成○協カ教授による指導法の研究
ア 授業研究
イ 学習訓練の徹底○効果的な調査とその活用
ア 興味,関心調査と児童の変容
イ スポーツテストの実施とその活用
○施設,設備の充実と活用
ア 施設,設備の実態調査と充実計画
研究組織
イ 施設,用具の自作とそのくふう学校運営組織との関連をはかり,研究推進委員会(教頭,担任外教師,体育主任,現職教育主任,低・中・高学年団代表により構成)をおき,下部組織としての各専門部には推進委員および各学年団の教師を平等に配分して,全職員が何れかの部に所属するように構成した。