福島県教育センター所報ふくしま No.24(S50/1975.12) -022/026page

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学年団  テーマ  領域
低学年 ○子どもたちの活動を生き生きと
 したものとするための助言やは
 げましをどうしたらよいか。
・体操
中学年 ○めあてをたしかめながら進んで
 学習きせるには,どうしたらよ
 いか。
・器械運動
高学年 ○目標に近づく喜びと自信をもた
 せるには,いつ,どこで,どの
 ように助言したらよいか。
・陸上運動
※体育科(合併)学習指導案(略)

(4)実態調査の結果の考察

 1)調査の目的

児童の体育学習への興味関心の程度や体カ能力を調査することにより,本校児童の実態と問題点を明らかにし毎時の授業に役立てる。

 調査方法

 ア 興味関心調査……質問紙法(選択肢法・記述 法併用)
 イ スポーツテスト……校内スポーツテスト(1年〜6年) スポーツテスト(5・6年)
 ウ 調査の対象……本校児童1年〜6年
 エ 調査の実態

 ○体育学習の好き嫌い

体育学習の好き嫌い

 ・大好さ・好き、合計の割合は変容が見られられない。
 ・ 大好きが49年度に比べ8%増え変化が見られる。
 ・嫌いが50年度2%見られた。

 ○好き嫌いの要因

好き嫌いの要因図

 ○好きな要因

  ・心理的 おもしろい,ゆかい,うれしい,うまくできる,かてる
  ・技術的 早く走れる,高く遠くとべる,投げられる,打てる
  ・身体的 じょうぷになれる,からだがきく,健康

 ○嫌いな要因

  ・心理的 何となくいや,おそろしい,むずかしい,しかられる
  ・技術的 できない,みんなよりへただ,おそい,とべない打てない,うまくとれない,泳げない
  ・身体的 つかれる,小さい,太っている, からだが思うように動かない,からだがよわい

 ○スポーツテストの結果(略)

 オ 合併体育にっいての児童の感想

 ○大ぜいで運動できて楽しい。
 ○いろいろな先生に教えてもらえる。
 ○みんなに見てもらえる。
 ○よその組の人と友だちになれてうれしい。
 ○みんなでやるとすぐおぽえられる。
 ○うまい人のをみてすぐおぼえられる。
 ○みんなと協カしてできる。
 ○話し合いのとき意見がたくさんでる。
 ○―つの学年がいっしょに勉強が進むし,よその組のよいところがよくわかる。
 ○学級だけではできないことができる。
 ○多くの友と仲よくすることができ友情を深め合うことができる。
 ○集団としてのきまりができる。
 ○表現などたくさんの考えがみられるから応用 ができる。
 ○学年の進度が同じで安心。
  ※大勢だと用具が不足する場合,練習回数が 少なくなるのて心配
  ※校庭での体育のとき大勢だと先生の話が聞 こえないことがある。
  ※みんなの前で注意されたりするとはずかしい。
 ○低学年……みんなでできる楽しさ
 ○中学年……協カとはげまし合いの意識
 ○高学年,…‥友情とはげまし合い,協カして困 難に打ちかとうとする意識

(5)施設,設備の充実と活用

2〜3学級合併という大人数の学習形態をとるため,普通の基準数では効果的な学習はのぞめない。そのため教材の組み合わせを考えながら施設,設備の充実,自作教具の製作などにつとめてきた。

3.研究結果の考察

(1)研究主題にせまるために教師が常に意識的に児童にはたらきかけたことによって個別化がはかられた。

(2)学級担任プラス1の教師による合併授業は単学級の指導より能率的であり,密度のこい授業がすすめ られた。

(3)協カ教授による授業をすすめるためには,大集団


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