福島県教育センター所報ふくしま No.24(S50/1975.12) -023/026page

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から小集団へと学習集団が編成きれることが多い。そのための場所の移動,集合解散など全校統―され た学習訓練案が作成されたことは学習を効率的にすすめるのに役立った。しかしその案に従って訓練の 徹底をはかることについては,なお努力を必要とする。

(4)高学年テーマである いつ どこで どのように 助言すれば,子どもの運動意欲を高めるのに効果が あるかについては,その教材について精通していなければならないため,実技研修や学年団会などによ って教材の研究をすすめてきた。研究方法としては 領域ごとに学年教師で分担研究することなどは効果 的である。

(5)協カ教授に基づいた指導計画を作成したことにより,教師の役割,分担が明確になり効果的に授業が すすめられるようになった。

(6)大集団をくむ場合,施設,用具,児童の練習回数 全体への指示など考えると限度があり(最大120名) 大人数では効果があがらないと考えられる。

(7)学習プログラムのステップを細かくくんでいたため,陸上や水泳など記録の向上を自覚させ,次の目 標を自分で決めさせたことほ効果があった。
(8)合併体育により,児童相互の視野が広くなり,学 級孤立意織がなくなった。

(9)学級だけではできない,さまざまなグループ編成 (口―テーションなど)が可能であり,個別化の意 味からも有効であった。

(10)教師相互間の協カの気持ちができ「学年意識」が 高まってきた。

(11)運動技能の学級差を解消することができた。

(12)授業の中で,子ども達の話し合いの中から意欲的な会話が聞かれるようになり,教師の発問などもよ くくふうされてきた。

(13)体育の施設や用具の安全管理に留意し,子どもが 利用しやすいような配置にくふう改善してきたが, これでじゆう分とはいえず年次計画に従って整備充 実を必要とする。

○おわりに

協力教授による体育の指導を実践していくためには,もっともっと改善しなければならない問題が残されている。

研修時間の確保,評価,教育機器の活用,体育の生活化,施設,設備の充実や指導計画の改善など課題をしっかりとらえて着実に研究をすすめていきたい。


ミニコン ・NC の設置状況によせて

第3研修部 金沢 義夫

コンピュータまたはNCの設置状況は下表のとおりです。(資料 高校教育課しらべ)

他県からの視察者が,この設置状況にふれると―様にうらやましいと語っております。

勿論,本県よりもすぐれている県もあるようですが,本県の場合には導入への熱意がうかがわれるというのです。

設置の話しにふれるとき,いつも思うことは,センターのこれだけの設備を,もっと有効に活用することをおこたっているようなことについてです。利用の方法,利用の内容などについてもっと勉強しなければならないと思うのです。

塙工で,機械科の実習処理にコンピュータを活用したこととか,二本松工のNC利用がたくみな口―テーションを組むことにより8名ずつ実習していること……それに福工の化工科が「化学工学」の永い演習,演算をセンターのコンピュータとからませてある方途を意図しているなどの実態からみると,まだセンターは,もっと積極的に活用方法と取り組まなければいけないと思うのです。

ミニコンが導入きれて,―層センターの利用がふえております。大方のご叱正を得て,もっと設置校との有効な交流を図りたいと思っております。

県内電子計算機設置校一覧
    (含数値制御工作機械) (50.10.20)

学校名 導入年度 器械名 適用
日本女子工業 46 HITAC-10 ミニコン
県立福島商業 47 NEAC-2200-50 小型コンピュータ
〃喜多方商業 HITAC-10 ミニコン
〃郡山商業 NEAC-10
〃福島工業 48 OKITAC-4300C
〃塙工業
〃会津工業 FACOM-mateTT
〃小高工業
〃郡山商業 HITAC-8150 小型コンピュータ
〃福島工業 NC旋盤 池貝鉄工
〃郡山西工業 滝沢機械
〃二本松工業 49 OKITAC-4300C ミニコン
〃喜多方工業
〃平工業 OKITAC-4500C 小型コンピュータ
〃小高 FACOM-mateTT ミニコン
〃白河農工 NC旋盤 池貝鉄工
〃川  俣 NCフライス盤 日立精機
〃塙工業
〃小高工業
〃若松商業 50 小型コンピュータ
〃勿来工業 NC旋盤

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