福島県教育センター所報ふくしま No.25(S51/1976.2) -023/026page

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中学校教育工学講座

小学校教育工学講座と同様に,3点を配慮して実施した。

授業のシステム化については,午前が理論,"牛後が演習と二人の講師のリレーであったが,とくに混乱しなかったことについて講師の先生に感謝している。2回しかない講座のうち11月の1回は,交通の事情で,残念ながら中止しなければならなかった。

中学校国語講座

国語科教育の理論と実際の両面について,国語科担当別名を対象に実施した。

理論面では説明文の扱い方.(福島・斎藤先生),言語教育にっいて(福大・渡辺先生),読み方・作文(福大・村上先生)の講義,実際面では古典教育,文法指導,教育機器の演習であった。今回はとくに,奥の細道の臨地研修と文学教材の主題分析をとりいれ,好評であった。

中学校社会講座

講座内容は,地理・歴史・公民の三分野にわたり,「OHPの活用と・TP作成」など授業に直結した講義や演習のほか,「日本経済の現状と課題」など専門的な研修内容を取り入れ,社会科教師としての識見と指導方を高めるようにした。また,午後の講座を演習とし,作業を通した研修を実施した。これらは,いずれも好評であった。次年度もより充実じた講座となるよう努力した。

中学校数学講座

この講座は,数学担当教員80名を対象として,数学的構造,背理法の指導,数学の基礎がいねん(集合・関数・確率9アルゴニズムと流れ図,コンピューターなどの内容を研修した。交通の事情で参集が不可能となり,1回目は中止したが,2回目は開講することができた。

この中には教頭先生が3名おり,20代の若い先生に負けまいと熱心に研修されていたのが印象的であった。

中学校音楽講座

講座内容は,指導内容や指導方法を主とした「基礎の理論と指導」 「指揮法」 「発声法」 「筝の奏法」 「ギターの奏法」が行われた。内容が多岐にわたり時間が不足がちてあったが,先生方の熱心な研修で成果を上げることができた。来年度は新しい計画で,内容を精選し,さらに充実をはかっていきたい。

中学校美術講座

本年度は―つの題材をより深く追求するという趣旨から,前期は木工・金工を主とし,後期は彫塑(頭像制作)を主として行った。5日間この内容に集中できたために,制作から始まり合評会まで,実りあるものとなが,受講の先生方からも,今後も是非にの内容で続けてほしいという要望があった。次年度もこの内容で進めたいと考えている。

中学校保健体育講座

保健体育科教育にっいて研修し,指導方を高めることを目的とするこの講座には,60名の先生方が参加きれた。

「全体計画と指導の改善」,「保健指導と保健管理」「学習指導の工夫」,「指導上の諸問題で,「複合トレーニング」,「教材研究のすすめ方」など,講義や協議を中心に実施した。実技研修などへの要望もだされたが,予期以上の成果をおさめることができた。

中学校英語講座

この講座は,英語担当教員の専門的な識見を高めることを研修の目的として実施してきた。

満5年を経過し,外人講師による会話演習,講義など実際に英語を使っての研修への参加者は500名を超える。

本年度も,参加された先在方の協方をえて,好評のうちに終了することができた。来年度は,「「演習,視聴覚教材による演習など,より充実した講座にしたいと考えている。

中学校理科講座

今年度の講座も前後期10日間の日程で実施した。前期は野外巡検や現代化を指向した各領域のテーマについて,講義や実験を中心にして研修を深め,後期は,各自のテーマにもとづいた選択研修を中心として講座を実施した。どの内容にっいても好評であり,熱心に研修がおこなわれていた。福島医大・森―教授による環境問題に関する講演は,環境を生態系の中で考える有意義な内容であった。

中学校理科実技講座

本年度は,希望により40名を2班に分けて,次のように新しいテーマを取り入れて実施した。

A班 簡易さ二スターラーの製作,中和反応の機器分析,岩石薄片の観察とモデルの製作,:B班 コイルの製作と磁気作用の実験・顕微鏡写真の撮り方などの実習。

製作物は学校に持ち帰り利用している。大変好評で,先生方は興味をもって製作実習に励んでいた。


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