福島県教育センター所報ふくしま No.26(S51/1976.6) -009/034page
ここですぐ実習に入らないで,実際,これだけの数値を逐一よんでくれるものかどうか・・・・・・疑問をもたせてしまう。
「実はこういう方法がある」というわけで
(1)まず流れ図を書く(判定記号を入れない) _ _(2)GO TO 文を紹介する。(3)それだけでは終りがないところから(判定記号 を記入して)IF文を紹介する。(4)「従って計算を終らせる方法として」O・Oの 必要なことを語る。それから自由に実習させる。
しめくくりとして,コーデイングとは記号化すること,すなわち流れ図をフォートラン言語という記号に直すことを言う・・・・・・ことを示めす。
それぞれ記号化される対象をなしていることを紹介する。
発生する質間のうちで,上記以外の文法を必要とする場合は,後日ということにしてつぎのような問題を与えてみる。
Xという名前をつげた20個ぐらいのデータを示し
Y=X**2-5・O*X+10.O
のXの値によるその都度のYの値を求めるプログラムを作らせる。
ころを見計って,流れ図,プログラムを示し,この 言語 は定着した約束にすぎないことを説明する。
センターの実験によれぱ3時間あれぱ十分であった。
ねらいは
_ _GO TO ,IFによる計算処理のスマートさが「なるほど・・」という反応になってくれるだけでよい。
従って変数のタイプとか算術代入文などをことこまかく説明しないことである。
(その2) 間違いを発見させること
つぎのように指示した行にある間違いを発見させる。
ISN STATEMENT 1 READ(5,5)X,Y 2 FORMAT(2F5,1) 文番号なし 3 P=X/Y 4 Q=X**2 5 WRITE(6,6)X,Y,P,Q 6 6 FORMAT(4F10,2) F0(ゼロ) 7 STOP 8 END
ISN STATEMENT 1 READ(5,5)A,B 2 5F ORMAT(2F5,1) 行ズレ(継続行にFが入ってしまった。) 3 X=A*B 4 Y=A*(A*B) 5 WRITE(5,5)X,Y 機番が「6」でない 6 5 FORMAT(2F10,2) 7 STOP 8 END
ISN STATEMENT 1 READ(5,10)X 2 10 FORMAT(F5,1) 文番号の10と/0のパンチミス 3 Y=X**2+5*X 4 WRITE(6,20)X,Y 5 20 FORMAT(2F10.2) ,でなく.である 6 STOP 7 END
ISN STATEMENT 1 READ(5,10)A,B .でなく,である 2 10 FORMAT(2F5,1) 3 C=A+B 4 D=A-B _(アンダーライン)でなく-(マイナス)である。 5 WRITE(6,20)A,B,C,D 6 20 FOMAT(4F15,1) FO R MAT 「R」がない 7 STOP 8 END
ISN STATEMENT 1 A=55.8 2 B=165.5 3 C=A/B*100.0 4 WRITE(6,10)A,B,C 5 10 FORMAT(3F10,1) 6 STOP ○ ENDがない 5題位を手はじめに検討し,その事由を説明してから,別に準備した5題位のもので再検討させて,プログラムを文法というセンスで見る態度・・をとらせていくのがねらいである。
文法の説明を,エラーに足がかりを求めて展開さぜようという意味もある。
だから文法を説明する順序に例題をならぺておけぱより効果があろう。
(ただしコンバイル時のエラーの修正がねらいであって,実行時のエラー修正ではない。実行時のエラー修正は間題としては面白いものもあるが,学習者の中には数学で体験したような難色をおぼえて,コンピュータヘの関心をとめる人もあるので慎重を要する。)
(その3) トレースでプログラムを読むこと