福島県教育センター所報ふくしま No.26(S51/1976.6) -022/034page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

のための手段を授業を通じて究明する。

(2) 内 容

  1. 前提となる知識・経験と学習内容の関係
  2. 学習におけるつまずきと,学習能力の形成過程との関連
  3. 学習資料の提示と学習の効果
  4. 教材計画の分析と学習過程における子どもの理解

(3) 方 法

 教科を,国語,社会,算数とし,授業を通じて具体的な論証を深める。

4. 福島県診断標準学カ検査問題の総合的研究

(1) ねらい

 当教育センターの診断標準学力検査間題の研究を深めながら,児童・生徒の学習結果の状況をは握し,問題の診断性や,学習指導方法改善の資料とする。

(2) 内 容

  1. テスト間題の診断性を検討するための資料収集を図る。
  2. テスト間題の分析研究を通じて,改訂のための研究をする。
  3. 資料をもとにして,全県的傾向を整理し総合的な研究を進める。

(3) 方 法

 中学校の5教科については,各学年の診断テスト結果分析を終了したので,今後は,小学校高学年の分析研究の資料を収集する。

5. 教育相談に関する研究

(1) ねらい

 教育相談のケースの傾向から,児童・生徒の問題点をは握し,相談事業の指導ならびに治療の効率的運営に関する基礎資料とする。

(2) 内 容

 現代っ子の生活を規範する内容や方法,特に,しつけについて,両親や教師の悩みの実態や,その考え方について分析研究をする。

(3) 方 法

 学校や親の立場からみた子どものしつけ上の問題を,学校教師や親へのアンケートによってとらえて分析する。

6. 研究のための調査活動

 諸事業の実施について,研究のための資料が必要とされるので計画的に収集する。

(1) 内 容

  1. 学校における現職研修について
  2. 校務運営機構の類型的分類
  3. 学習における評価の実態
  4. 校内における共同研究の実態

◇教育相談事業

1. 方 針

 児童・生徒の教育上の間題について,学校や両親などから相談を受げた場合,その望ましいあり方について,臨床心理学や科学的理論や方法により,解決のための援助をする。

2. 内 容

昨年度の主なケースは,次の表の通りである。
性別\内容  知能学習  性格行動  進路適正  身体神経  教育全般  計 
男  24  26  2  17  17  86 
女  13  17  0  6  16  52 
計  37  43  2  23  33  138ケース 
      
性別\内容  幼児  小学生  中学生  高校生  一般  教員  計 
男  12  34  15  9  3  13  86 
女  6  17  7  7  5  10  52 
計  18  51  22  16  8  23  138ケース 

3. 方 法

  1. 申し込みは予約制

    相談は,気軽に,早めに教育センターに申し込まれること。電話(0245)53-3141その他書信による相談にも応じる。

  2. 電話相談,諸検査は主に毎週火曜日とする。

4. 対 象

 就学前の幼児(4-5歳)から高校生(17-18歳)

◇情報・図書・資料事業

1. 方 針

 県内教職員の教育研究,研修等の教育実践を,いっそう効果的に促進するため,教育専門図書及び各種の教育資料の収集活動を行い,内外の文献,資料のあっ旋,提供をしながら学校や教職員に対する研究活動への援助を行う。

2. 内 容

(1) 教育情報・図書資料の収集・整備

 現在の教育図書冊数は,15,239冊,教育資料の冊数は,11,463冊である。本年度の教育図書購入予定は,

 400冊,教育雑誌約40種類,その他全国の教育センター,研究所,大学等より研究紀要等も多く入る予定である。

 各市町村,教育委員会で編集の市町村史,郷土誌,


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。