福島県教育センター所報ふくしま No.31(S52/1977.6) -004/033page
(引伸し機)
(3)整理
1.試写し、検討する。
2.TPフレームなどを利用し整理する。
むすび
教育機器を授業場面で活用するためには,これらを授業のどの場面でどのように利用するかをあらかじめ計画しておく必要があります。
提示用機器は児童生徒の学習経験をいっそう豊かにし,学習内容の習得をいっそう効果的にし,確実にするための手段として用いられるべきものであリます。
したがって,授業の組織化という視点にたって指導技術の中に教師のそれぞれの意欲と技術水準に応じてたくみに取り入れなければなりません。
教育機器の利用は,大きな利点と共に,実践上の問題点として,学習のプログラム化が困難であり,費用もかかる。教師は機械の操作者になりさがり,児童生徒との対話が失われるなどともいわれていますが,旧来の方法を改善し,教師の教授作用を拡大し,多様化し,学習指導の効果を高めるという課題が教師ひとりひとりの一般的課題としてある限り,常に新しさのある効果的な指導法を自らの力で自らのうちに実らせていく必要があり,そのためには新しい方法に対する実践的研究が当然の課題となってきます。そのための一つの提案としてこのような事例を手がかりにして,授業改善のためのアプロ一チをしていただきたいと思います。