福島県教育センター所報ふくしま No.33(S52/1977.10) -018/026page
<考察> 反省を生かし改善に基づいて,2学期は原則として週1回開いて研究を進めるようにし(3)―3)の実践化に努めた。その結果77.5%の先生方が改善されたことを認めている。高学年でも62.5%の先生が同じように何らかの改善を認めている。「変わらなかった。」としている。37.5%の先生は,対外的な行事等によって,解決を見るような話し合いができなかったことを指摘している。
2) あなたは,これまで開かれたブロック研究会の内容について,どのように考えていますか。 <考察> 全体の75%が,ブロックの研究内容の理解に大変役に立ったとしているのに対し,20%が深まりがなく参考にならなかったとして,不満をもらしている。これは1)と同じように高学年に多く,研究会を開いても短時間のため連絡や調整に追われて,内容についての話し合いまではできなかったとしている。このことについては後記今後の問題点の中で述べる。その他少ない人数ではあったが,話し合っても同じことの繰返しで,前進がみられなかったとしていることは,見過ごせない問題であろう。
(2) 研究会の運営や研究内容の理解度についての調査
1) あなたは,以前とくらべ,ブロックの運営がどのように変わったと思いますか。 <考察> ブロック全員がよく協力して運営ができたとする者が55%。いくらかよくなったとする者37.5%と,ほとんどの先生がよくなったことを認めており望ましい方向に改善されてきたととらえることができる。(無回答1名)
2) あなたは,一学期と比べ,体育研究の内容がどのように変わったと思いますか。 <考察> 体育の研究内容が具体的によくわかるようになったとする先生が,72.5%となっている。半分程度の理解としている先生20%は,話し合いをしているときは,理解しているのだが,いざそれを実践しようとすると,授業なり研究なりに生かすことができなくなってしまうためとしている。第1次調査では55〜60%となっているが,今回の調査では,全体で92.5%が理解していると回答しているのであるから改善されたと考えられる。ただここで無視できない意見として,実技研修や授業の実際場面での研修会を開いて欲しいという声である。今後1,2月にかけて授業研究が行なわれるので,そのような機会を利用して実技研修をするよう計画したい。もう一つの問題は,高学年における「半分程度は理解している。」が50%と多いことである。これはブロック研究における間題点であろう。2年間の継続研究としては70〜80%程度はよく理解されているようにしたいと考えていた。
(3) 授業研究のすすめかたについての調査
1) あなたは,ブロックの授業研究について,以前とくらべどう変ったと思いますか。 <考察> 授業研究に深まりがでてきたと認めているのは,全体の65%やや改善されたとして,向上を認めているのが25%と,全体で90%が改善されたことを認めている。ここでも高学年では「やや改善されたがよくなったとは思わない」とする先生が50%と多く,深まりができたとする者の37.6%をしのいでいる。このことの理由は
ア 時間がなく事前の話し合いができないので,研究に深まりがなかった。 イ そのため,主体的に研修に参加できなかった。としている。いずれの研究会においても聞かれることが本校でも現実となっていたのである。(無回答2)
2) あなたは,全校の授業研究について,以前と比べ,どう変わったと考えていますか。