福島県教育センター所報ふくしま No.34(S52/1977.12) -005/026page

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中 学 校 教 材

保健体育における「保健分野」の学習指導に関する調査

――調 査 結 果 の 概 要――

第1研修部  氏  家     仁

 1. はじめに

 この調査は,中学校における保健の学習指導の実態をあきらかにして,当センターの保健体育講座保健分野の基礎資料を得るために実施したものである。調査は次の五領域に分けこれらの各々に項目を設けて回答を依頼したものである。

(1) 保健学習の指導計画と実施状況
(2) 保健の学習指導法
(3) 保健の実験・実習
(4) 保健学習の評価(評定)
(5) 保健学習担当者の意識

 これらの調査結果の概要は次のとおりである。

 2. 保健学習の指導計画と実施状況

(1)  保健学習は計画的に進められている。
保健学習の指導計画に対する調査結果
(2)  70単位時間を1学年に20時間,2学年に25時間,3学年に25時間を配当しているところが多い。
1年 保健学習の1学年に対する実施状況
2年 保健学習の2学年に対する実施状況
3年 保健学習の3学年に対する実施状況
(3)  隔週,前期に授業を実施しているところが多い。
保健学習の実施状況の調査結果
(4)  保健と英語を組み合わせているところが多い。
保健学習の実施状況の調査結果
(5)  計画どおり実施できなかったところが半数に近い
保健学習の実施状況の調査結果
(6)  計画どおり実施できなかった主な理由は,「学校行事による欠課」「単元内容が多い」などによるものが多い。
保健学習を計画どおり実施できなかった主な理由

 3. 保健の学習指導法

(1)  健康と身体,環境衛生,生活の安全の単元では実験・実習をとリいれているが,その他の単元では,ほとんど講義法(一斉指導)が中心である。
ア 健康と身体の発達
「健康と身体の発達」に対する学習指導法

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