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(ア) |
「研修の時間がない」「他の仕事が多くてそれどころではない」という回答については,次のような特殊事惰から,短期間で解決することは困難である。 |
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職員の疲労――重度障害児担当の職員は,児童登校時から,下校する午後3時までは子どものそばから離れることができず,全く休息がとれない。
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会議が多い――学校の歴史が浅いため,必然的に諸計画の立案・遂行のための会議を多くとる必要がある。
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毎日の児童・生徒の記録など,その日のうちに行なわなければならない業務がある。
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(イ) |
「人間関係に問題があり,自由に意見が言えない」という回答については,現在の日本の特殊教育界のさまざまな意見のちがい,校内の職員の年令差,男女差,経験差,経歴差,小・中学部等の意見のちがいが,その遠因になっていると思われ,これが「共通理解」の妨げにまで関連してくるようである。人間関係の改善は,短期間で解決に導くことは困難であると思われる。 |
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(ウ) |
「研究テーマヘの共通理解がたりない」という回答については,年度当初の,職員会議での審議では充分でなかった,と考えられる。 |
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(エ) |
「職員一人一人の研修意欲がたりない」という回答に対しては,「共通理解が不充分」のまま進めてきたことにも原因かあったのではないか。 |
短期的な改善の方策を考えるポイントとして,「共通理解を高めること」と,「一人一人の研修意欲を高めること」の二つを押さえ,「研修計画」の中に,どのようにとりいれていくか,という研究の方向を,以上の調査から把握することができる。
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ア |
現職教育係の役割としては,「研修資料の提供」と,「研修意識を持続するための計画性・企画性」の二項目に大部分が希望している。 |
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イ |
「研修資料の提供」を希望している人は,同時に,「研修の充実」と「テーマにそった話しあい」の希望が多くみられる。 |
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ウ |
「研修資料の提供」を希望している者があげている理由としては,次のようなものがある。 |
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時間不足,多忙のため,資料による研修が手っとり早い。
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学校の歴史が浅く,また特殊教育の知識が不足しているので,必要感をもっている。
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「テーマにそった話しあい」と「充実した研修」のためには,「研修資料」があった方が効果的である。
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エ |
「研修資料の提供」を,現職教育係が行ってほしい,という希望が多いが,これは一人一人の研修としては最善の方法とは言えない。 |
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また,この方法は,係の負担も大きいわけである。しかし,「多忙である」,「学校の歴史が浅い」,「特殊教育の経験の短かい職員が多い」という,本校の特殊事晴からは,ある程度,係の負担とリードは,やむを得ないのではないかと考えられる。 |
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オ |
調査(1)の3(丸囲み文字)の結果と,調査(2)の結果を結びつけて考えると,次のようになる。 |