福島県教育センター所報ふくしま No.34(S52/1977.12) -010/026page

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調査(1)の3(丸囲み文字)より
時間が不足している

多忙である

テーマの共通理解が不足

一人一人の研修意欲が不足









調 査 (2) よ り
教育観がバラバラである

研修内容の充実の希望

テーマにそった話しあいの希望

専門知識の不足

文献研究の必要感

資料の提供の強い希望

 以上の調査結果より,「共通テーマ」を「共通理解」のもとで,充実した,効率的な研修を行なうための「資料の活用」は,有効な手だてとなるであろう。

 5. 改善策の樹立

 以上の調査結果から,次の点に留意して,校内研修年間計画の改善をはかることにした。

(1) 研修項目の具体化をはかる。
(2) 研修資料の提供,活用と文献の紹介をする。
1)  研修資料としては,基本となる内容,及び基本となる内容でありながら,容易に手にはいりにくい文献,資料(他校の研究紀要などを含む)から転記したもの,などとする。
2)  紹介文献としては,さらに深く追求する場合,または,広がりのある内容を必要とする場合,別な観点から見たい場合,などに活用できる比較的手にいれやすい文献とする。
(3) 改善策
校 内 研 修 年 間 計 画
1 目的
職務に必要な知識,技能,教養等を習得し,資質の向上をはかる。
2 方針
(1)  精神薄弱養護学校としての特殊性から,専門的な知識・技能・教養等が必要とされるので,一般教養研修よりは,専門的な研修を重視する。
(2)  本年度の学校努力目標の中から研究テーマを選定する。
テーマ「子どもの実態にあった,統合・合科による授業のふさわしいあり方は,どうあるべきか」
(3)  研修の対象は全職員とし次のような方法で行う。
1) 全職員による全体研修
2) 小学部・中学部別研修
3) 必要に応じ,領域・教科別研修,校務分掌別研修を行う
3 研修日 水曜日を研修日とする
4 研修推進者
(1)  全体研修の推進は,現職教育係が行う。
(2)  小学部,中学部別研修の推進者は,小学部の研修は小学部長が行い,中学部の研修は中学部長が行う。
5 研修内容 研修内容は次のとおりである
(1)  全体研修
1)  授業研究(年4回)
小学部低学年「日常生活指導」
小学部高学年「生活元単学習」
中学部「作業学習」
養護・訓練「養護・訓練を中心とした統合学習」
2)  全体協議会
 研究テーマの合同研修「統合・合科による授業のあり方」
 学部別研修報告協議「統合・合科による授業のあり方」
 児童・生徒の実態調査実技研修「知能検査発達検査法」
 その他(実技研修,伝達講習)
(2)  小学部・中学部別研修
1)  研究テーマにそった研究協議
 統合・合科による授業は,どのような形態か
 統合・合科の必要性について(精神薄弱児の心理的特性)
 統合・合科による授業の歴史について
 授業研究についての研究協議
 本校の教育課程についての研究協議
3 研修計画
研修計画

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