福島県教育センター所報ふくしま No.34(S52/1977.12) -019/026page

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 4. 研究組織

研究組織図

 5. 研究の概要

(1) 実態調査のし方
事前調査や観察により,実態をは握した。
 学年に応じた体育面に関する家庭調査をする。
 家庭訪問の際,更にくわしく内容を聞き,児童の実態をは握する。
 休憩時や業間時の遊び方や行動範囲,交友関係をとらえる。
 前学年までの題材についての技能の実態をとらえる。(体力・体格カード,実技や話し合いで)
 既習の程度をとらえる。(話し合いで)
(2) 原因分析のし方
 原因分析は,非常に困難であったが,よりどころとなる文献でじゅう分に研究し,ブロック研究会や職員協議会などに講師を招へいしたりして,分析のための研修をかさねた。
(3) 検証仮説の設定のし方
 第一次の学習をする。
(ア)  できない子を確認する。
  • 体力面,技能面の原因をとらえる。(観察で)
  • 精神面の原因をとらえる。(話し合いで)
  •  個別指導の方法を考える。
    (ア)  技能のポイントと本人の欠点を明確にし,関連づけをする。
    (イ)  学習の順序を決める。(段階指導)
    (ウ)  補助・補強運動を考える。
    (エ)  施設・用具を工夫する。
    (オ)  補助のし方を工夫する。
    (カ)  助言のし方,ほめことぱ,はげましのことばを考える。
    (キ)  課題学習の内容を明確にし,どのような方法で行わせるか決める。
    (4) 個別指導検証カードの形式とまとめ方
     形 式
    個別指導検証カード
    個別指導検証カード
     まとめ方
    (ア)  できない子の人数分だけのカードを作成する。(4名なら4枚)
    (イ)  各学級ごとに指導の成功,失敗を明確に且つ簡潔に文章化し,3クラスがその題材を終了した時に,学年のまとめをする。
    (ウ)  <できない子の指導の工夫と指導上の留意点>の作成
    個別指導検証カード
  • 各学級1枚にまとめ,更にそれをまとめて学年1枚にする。
  • ブロック研究会の折りには,各学年の指導の工夫について語し合い,効果的な学習ができるようにする。
  • 題材ごとに,指導上の留意点を作成する。
  • (5) 段階指導を配慮した,題材の指導計画表の作成
     ねらい
     器械運動の題材(53種目)について,運動の特性.技能などの面から分析し,段階的に指導できるように,関連図形式の指導計画を作成し,指導の効率を高める。
     方 針
     題材目標の具体化,題材のしくみ,関連を明確にし,活用しやすい指導計画を作成する。
     作成の手順・方法
    (ア)  題材の目標を分析し,1時間ごとの学習のねらいである下位目標を決定する。
    (イ)  下位目標の関連図を作成する。
    (ウ)  下位目標を達成するための学習要素,前提条件を記入する。
    (エ)  前提条件の記入に関しては,体カ面,技能面,精神面を中心に記入する。
    (オ)  本校で作成した「器械運動の到達目標と評価の観点」の資料を根底として作成する。
    (カ)  下位目標,学習要素,'前提条件をそれぞれ構造化する。

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