福島県教育センター所報ふくしま No.35(S53/1978.2) -015/026page
果特記したいことは,85%を越える参会者である こと。どの学級も記録内容をみると,それぞれの 学年目標や到達めあてを意識した話し合いが多か ったことである。
《2》 児童調査などから
ア 「こんな子どもに」なろうと努力しているかに対して
学期
1 2 項目 努力している 17 29 まあまあ努力している 50 58 あまり努力していない 30 12 努力していない 3 1 わずかな変動であるが,児童の変容への意欲を うかがうことはできると思う。
*児童は到達しなければ努力しているとみないのか?発問要検討
イ 最近注意されたことがあるかに対して
一学期と二学期の件数には,ほとんど変りないが,「どんなことですか」については,一学期「兄弟けんか」「遊びすぎ」などが目立ち二学期は学年目標や到達めあてとの関係が多く「学習の準備」「ことばづかい」「めいわくをかけない」などとなっている。また,「どうして注意されたと思うか」についても「忘れものをするとこまるから」「あいての人がいやな思いをするから」「友だちがこまるから」などと学年的な段階にみあった受けとめ方をしている。
ウ 最近ほめられたことがあるかに対して,
「ある」が一学期より10%ほど少なくなってい る。これは家庭での指導の指針がプリントにあっ て,到達めあてへの努力の営みの結果からくるも のであろうと思う。「どうしてか。」については, イの答えと同様当を得たのべ方をしている。
エ,学期末反省の職員会においては,教師も児童も日常生活の中に常にめあてを意識した活動を重ねてきたことや,短い期間の結果だが到達度合いが高まったとみている。
<考 察>
一学期末から二学期末にかけて家庭への浸透は高い 評価におかれると思われる。また,(2)の活動として追 調査の結果を家庭に流すことによって浸透度もまし, 学校教育を支える一面としての家庭のあり方も,より 望ましいものとなろう。
児童の意欲的な取り細みについて,持続性の面から 思考するとき十分だったとは言えない。(2)の考察にも あげたように,自信をもって主体的に立ち向うような 手だてをうちだしたい。
(4)到達度合いの高まりはどうか。(三者の評価結果)
《1》 第一学期評価結果と第二学期評価結果の比較
学校としての到達度合いの評価結果は次のようである。
《2》 変容と質的な高まり
上記の評価結果をみると,自己・家庭評価において,一部高まりが顕著にみられない項がある。そのことについて抽出調査結果の作文では
その1
友だちが一学期 をつけたことを思いだし その友だちとくらべたとき,わたしはまだ努力が たりなかったので を◎にしました。その2
人の話をしずかにおわりまで聞こうについ て,なにかいじくっていてなんべんも先生に注意 されたから,◎でなくて○です。その3
グループ学習のとき意見が対立しても一致 点を見出そうとしましたが,一学期より理科学習 のときなど予想がたくさんでたり,自分の考えを 強く出しますので,まとまらないことがありまし た。努力はしてきたのですが,なかなかできなか ったから を◎にしました。その4
前期は児童会の係がすきな係であったが, 後期はなれない係に入ったので,責任をもってや りとげるところまでいきませんでした。すきでな い係の仕事もやれる自分になりたいと思います。 を○にしました。その5
一学期自分は◎をつけたのですが,先生は ○でした。あとで先生が,なぜかということを教