福島県教育センター所報ふくしま No.35(S53/1978.2) -020/026page

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(6)美術科   表現力を高める指導
         (観察による表現を主として)

<実践>
 《1》見る,感じる,表わすの基本的なことにカを 入れ,見慣れた対象に観察を通して美を発見させ,対象 からの感動やイメージを再創造させ,表現のねらいにそ ってどう形象化するか考えさせた。
 《2》教師自身,生徒の概念くだきを基本練習の中で試み, 一人一人のちがいを大切にし,重要さを自覚させた。 

<成果>
  身近かなものの中に美意識が芽ばえ,観察する ことへの集中がでた。自己の表現の変化に気づき,意欲 がみられる。観察による描写力が構想表現の中に生かさ れ,対象をよくみるようになった。  

(7)保体科  自己の体力について理解し,技能と体力の向上をはかる指導  

<実践>
 各種の運動に必要な基礎的技能を十分に理解さ せ,それを生活の中でも実践し,自ら向上をはかろうと いう心を養うようにした。 <成果>  技能の向上に努めるようになり,継続的に練習 する習慣がつき,体力の向上がみられる。  信頼と協力,心の通い合いのある授業ができる。  

(8)技術家庭科  共存のこころを育てるための小集団学習の工夫  

<実践>
 一人一人が課題を持ち,解決の場を小集団に求 め,話し合いを活発にし,発表やまとめのしかたを訓練 する。学習訓練の過程を換討し,その過程の中に課題発 見の過程と小集団学習の場を位置づけた。

<成果>
 忘れ物が少なくなり,集団意識が芽ばえ,助け 合う姿がみられるようになった。  

(9)英語科  生徒の活動をより多くし,英語力を身につけさせる効率的指導  

<実践>
《1》生徒の活動を活発にする指導過程を次のよう にした。(目標分析)→〔理解〕→〔練習〕→〔表現〕 
《2》「話すカ」をつけるために生徒の活動の時間を十分に とる。話すことに教材を精選して徹底的に訓練する。 
《3》豊かなこころを目指す授業の雰囲気づくり。 <成果>  基本的な学習訓練が定着し生徒個々の発表カ・ 意欲的主体的な学習への姿勢が芽生え,教師対生徒のあ たたかい交流の中で求めるこころの土壊がつくられつつ ある。  

(10)道徳  自律性を高めるための道徳指導  

<実践>
 内面化をはかる指導過程を次のようにくむこと により自己を見つめさせ,自覚させ,自己主張のできる 生徒を育てる。【意識化】→【内面化】→【態度化】 

<成果>
 授業のねらい,指導のポイントが明確になり, 生徒の活動が活発になった。また,生徒達に,わたし達 の学校,学級という意識や行動が芽生えた。  

(11)学級指導  話し合い活動をとおして自主性を育てる学級指導  

<実践>
《1》生徒と教師,生徒相互の心のふれあいをはか りよりよい人間関係をつくることにカを入れる。 
《2》個人の考えを大切にし,話し合いによって,問題,悩 みの解決の糸口とし,その積み重ねの過程で自主性を育 てる。 

<成果>
 生徒の生の問題とかかわったとき話し合いは活 発になり深まりもあった。また,資料などの作成で自主 的なとりくみがみられるようになった。  

(12)学級会活動  自主性・自発性を生かすために生徒をどのように参加させるか。  

<実践>
《1》学級の話し合い活動,係活動を活発にし,班 ノート等によって生活をみつめさせ,考えさせた。 
《2》リーダーを養成し,学級運営委員会を活動させた。 
《3》短学活の充実と45分授業による30分の生徒活動の時間 の確保  
《4》他校との交流視察 

<効果>
《1》生徒活動の時間によって,学運会,班会議, 生徒会の討議事項などに十分活用することができた。 
《2》班ノート等から共通問題をとりあげ,互いに理解し合 うことができた。  
《3》奉仕活動が活発になった。  

(13)生徒会活動  生徒活動の時間30分の活用によって,その活動の時間 を確保することができ,生徒自身の手で諸行事活動を運 営実践できるようになった。  

7.研究の成果と反省

(1)研究から得られた成果 

(2)反省

8.今後の課題

(1)領域ごとに研究を深める年次計画を立てる。

(2)変容をどうとらえるか(評価)の研究にとりくむ。 

(3)45分授業による生徒活動の時間30分をいかに充実し深化していくかが今後の課題である。  


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