福島県教育センター所報ふくしま No.37(S53/1978.8) -004/030page
「木の冬ごし」文章構造図
・第三段階 (五)と(六)(七)との比較
(五)では,木々がいろいろな方法で寒さをふせいでいると述べ,(六)(七)は,(五)で言っているいろいろな方 法の具体的な例をあげている。したがって,(五)を取り上げ,(六)(七)は(五)に含める。
・第四段階 (八)と(九)の比較
(八)は,冬になっても葉の落ちない木が風や寒さをふせぐための具体例で,これは,(六)(七)と並列する段落と 考えられる。(九)は(四)に対応する重要な段落なので,(九)を取り上げ(八)は(九)に含める。
○形式段落と形式段落の間に接続語を入れてみると,より段落相互の関係がはっきりする。例 (一)〜〜〜〜〜ま た〜〜〜〜〜(二)
(二)〜〜〜〜〜それでは〜〜〜〜(三)
(三)〜〜〜〜〜そこで〜〜〜〜〜(四)
(四)〜〜〜〜〜で は〜〜〜〜〜(五)
(五)〜〜〜〜〜たとえば〜〜〜〜(六)
(六)〜〜〜〜〜しかし〜〜〜〜〜(七)
(七)〜〜〜〜〜一 方〜〜〜〜〜(八)
(八)〜〜〜〜〜それから〜〜〜〜(九)
(九)〜〜〜〜〜だから〜〜〜〜〜(十)意味段落相互の関係に注意しながらより大きな意味段落にまとめる。 (文章構造図の意味段落の要点の項を参照)このようにして意味段落相互の要点を統合し, 文章全体の要点をとらえることができる。