福島県教育センター所報ふくしま No.37(S53/1978.8) -007/030page

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T: そうですね,英語を話せる人はだれでしたか。

P4: Ken,(his)father,(his)sister

T: そのとおり,よくわかったね(板書)
それでは,p.44の内容をお母さんに,簡単に英語で話すとしたら何といったらよいでしょう。まず隣の人に英語で話してごらん。

P5: Ken and his father can speak English.

P6: Ken can speak English.
   His father can speak English very well.
   His sister can speak English, too.

P7: Ken,his father and his sister can speak English at home.

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T: 今話したことをみんなの前で言ってください。

------以下略------

 最初は,教科書にある英文をそのまま2〜3文を言うことができればよいであろう。次第にone lesson全体をまとめて,あらすじを話すことができるようにさせた。

 もちろんこの言語活動をすすめるにあたっては,相手の人に理解してもらえるような英語の発音,音調,くぎり,強勢,アクセントの音声に関する5項目について基本的な指導が十分に行われなければならない。

2.言語活動「読むこと(エ)」に重点をおいた指導

 書かれていることの内容を全体としてまとめて読みとること。

読むカの素地を養うために,英語学習のかなり早い時期,といっても入門期における口頭練習,音声訓練の重要性はかわらないが,ある程度,英語の音になれ親しんだ時期,何とか教科書のReadingやDjctationめできるようになった時期に,読みの訓練を導入しておく必要がある。

今までの指導のように,文型指導を中心に1ページ1時間で指導するだけでなく,レッスンのはじめか,終わりの学習でレッスン全部をまとめて聞かせたり,読ませて全体をつかませることが必要である。文章を読む方法には,音読(「eading aloud),意味のまとまりでのくぎり(snse group),黙読(silent reading)などの形式的な面と,何が書いてあるかをだいたいとらえる内容的な面(reading for comprehension)があるが,今までの指導は,形式的な面に偏づていたことも事実である。「内容のだいたいを理解する」ということは,読む能カの最も初歩的な物語のすじなど,登場人物,時間的な順序,場面の移りかわりなどを指導することである。

------具体例(1年)------

Lesson 11 These are roses.

ls this you radio?

 Yes, It is .It is mine.

ls that tap recorder yours,too?

 No,it isn't.It is Jance's.

Are those tapes your or Jane's?

 They are Jane's.

Whose records are these?

 They are mine.

具体例(1年)

----レッスン通読後の語義抵抗を排除して内容のだいたいを理解させる段階-----

T: 本文の中で意味のわからない単語,読めない単語 に下線をひき,辞書または巻末のWORDS LISTでしらべノートに書きなきい。.......
T: 下線をひいたのほどの単語ですか P1君
P1: 二行目の mineです。
T: (板書mine)この単語の意味は P2君
P2: 「私のもの」です
T: よろしい。―緒に3回発音してみましょう。
P A : [main][main][main]

-----中 略-----

T: p.53では,どんなことが話されたかな
P5: ラジオやテープがだれのものかについて
T: そうですね,だれが質問しているのだろう
P6: Kenが(Mikeに)質問しています

-----中 略-----

T: さあ,今度は場面の様子を想像しながら声を出さ ないで読んでみよう

-----以下略-----

 限られた時間の指導を効率的にすすめるために,はじめに筋の発展を読みとるために必要な語,語句を板書し,全員に発音させ意味をたしかめる。さらに,全文を読む前に,登場人物,だれとだれの会話か,場面は,などの質問を英語(または日本語)で行い,何を読みとるかを具体的に指示する方法も考えられるであろう。

とにかく書かれていることの内容を理解するのに,今まであまりにも―文ごとに日本文になおしたり,文の構


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