福島県教育センター所報ふくしま No.37(S53/1978.8) -017/030page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

か(できなかつたか)」 そのためには 「どうすればよいか」という生徒の立場にたつ機能をもった自己評価カード (目標達成カード, 技能達成カード, 制作カード)は,生徒には意欲をもたせ, また,教師にとっては下位目標行動(ある目標行動を達成するためにそれ以前に形成されていなければならない行動をいい, 目標行動に対して必要な基礎行動である) について―人―人の生徒が到達したかどうかを診断できる資料となり,到達できない生徒には教師指導による補完学習を,できた生徒にはその目標の範囲内でのプログラムにそった深化学習をさせる資料として大きなメリットがあることがわかった。

5.今後の抱負

現在は, グループ分けしての補完指導と深化学習の実践にとりくんでおり,本校の研究テーマ『教科における基礎的・基本的事項を―人―人に身につけさせる指導法の研究』とのかかわりをもつて,その成果が待たれる。

今後は,再認識した教授,学習活動要素のなかでの評価機能の大切きをふまえ,よい授業の実践,理想的な指導案づくりというサークル結成時の目標に向かってたがいに個性を発揮しつつ歩み続けていこうと思っている。

 補完指導,深化指導をとり入れた指導案例  これは基本的事項「1950年代に,冷たい戦争のなかで,国民の民主化への努力,経済復興への勢力がみのり,独立を回復し,国際社会へ復帰した」 (2時間扱い)の指導案である。62(丸囲み)〜64(丸囲み)が深化,65(丸囲み)〜67(丸囲み)が補完指導にあたる。

補完指導,深化指導をとり入れた指導案例
補完指導,深化指導をとり入れた指導案例


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。