福島県教育センター所報ふくしま No.37(S53/1978.8) -019/030page
2.仮 説
漢字指導において字義と用法を理解させ,興味を持たせる指導法をくふうしていけば定着するであろう。
3.研究計画
(1)方法 1群法による
(2)対象 6年1組27名(男16,女11)
(3)組織 個人研究
(4)日程
1 研究計画の樹立 ア 実態調査 6月 イ 文献研究 6月〜8月 ウ 研究計画,仮説の決定 6月 2 検証 ア 教材研究,指導計画の作成 6月 イ 事前テスト 11月 ウ 検証授業 11月 エ 事後テスト 12月 オ は時テスト 12月 3 整理 ア 結果の処理と分析 12月 イ 研究のまとめ,反省,考察 12月〜1月 ウ 研究報告書の作成 1月 エ 発表 2月 4.概要と考察
(1)研究の経過
1.文献研究
ア 参考文献を選択し,漢字指導の基本的な考え方および指導計画での位置づけ,指導の方法などを研究した。
イ 書写カの実態調査をし,子どもの誤答の傾向と問題点のは握に努めた。
ウ 漢字の意味と用い方を理解させるという仮説に立ち,3つの観点による指導法を導きだした。
(ア) 漢字の形,音訓を手がかりに正しく書く指導
(イ) 字義をわからせ,用法に慣れきせる指導
(ウ) 漢字に取り組ませるための高学年なりの指導法(ゲーム化)のくふう2.検証授業の計画
ア 単元名 アメリカへ渡る(東書6年下)
イ 目 標 人物のしたことや考えたことを読みとらせ,その人がらについて考えることができるようにする。
ウ 指導計画-------------------------------------総時教9時間
ア(丸囲み) 全文を読み,学習計画を立てる。 1 イ(丸囲み) 熟語,ことば調べをする。 1 ウ(丸囲み) 文章をくわしく読みとる。 4 エ(丸囲み) 全文を読み,諭吉の人がらや,考え方についてまとめる。 1 オ(丸囲み) 文字,語句の練習,テストをする。 2 カ(丸囲み) 他の伝記文を読む。(課外) 3.検証授業その1(指導計画のイ(丸囲み))
ア 本時の目標
・新出漢字の読み方,意味をわからせる。
イ 指導過程
学習活動・内容 指導上の留意点 1 本時のめあてをつかむ
2 ひとり調べをする。
・全文通読
・ノートづくり・いつもの方法でノートにわくをとらせ、読み方、
意味を辞典を使って調べさせる。3 新出漢字についてわかったことを発表する
・音訓の読み方
・字画
・意味、字義・ 漢字カードで漢字の読み方、筆順、音訓、字画等にふれる。
・漢字練習表渡し、自由に好きなとこらから書き
こませ、練習するようにさせる。
・OHPを利用し、字義にふれる。4 次時の予告を聞く
4.検証授業その2(指導計画のオ(丸囲み))
ア 本時の目標
文字,語句,ことばの用法を練習する。
学習活動・内容
指導上の留意点
1 本時のめあてをつかむ。
文字、語句、ことばの使い方を練習すること 2 漢字を読む
・読み替え
易しい,馬力,本国人,問答, 図る,
休息・練習のめあてをもたせるようにする。