福島県教育センター所報ふくしま No.38(S53/1978.10) -022/030page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

討する。

特に,ア 学習課題の設定のし方
   イ チェックの箇所と方法
   ウ 教育機器活用のねらい
の三点について重点的に検討を加え,修正すべき点を明確にする。

 c 最終指導案に検討を加え,観察視点を明確にする。

(2)授業研究実施

 a テープレコーダーで全体の流れを録音しておく。
 b 事前研究で問題になった視点を中心に,観察内容を記録する。

(3)事後研究

 a 本研究の到達の状態と残された問題点を明確にする。
 ア 到達点から指導過程の改善につとめる。
  イ 残された問題点から,次回の研究視点を明確に設定する。
 b 授業感想カードの活用を考える。

(4)授業研究を中心に推進していくが,あわせて理論研究も重視していく。

4.教材研究の方法

(1)その手順

・単元の設定→目標の設定→目標の明確化→題材内容の構造化→題材に対する児童の実態→指導計画→本時のねらいの設定→授業の構想→フローチャート(教育機器の位置づけ)

(2)目標の明確化
 ・学習の結果,目標に到達したことを客観的に学習者の行動の状態でとらえる。

(3)題材内容の構造化
 ・題材の重点事項や他領域との関連をふまえて,題材のしくみを構造図てとらえる。

(4)児童の実態
 ・事前調査の結果を個人別能カ一覧表に整理して指導計画や指導過程の改善に活用する。

(5)実践的態度を育成するための研究
 ・おさえなけれぽならない知識・技能・態度を明確 にして,指導過程の改善につとめる。

3 研究計画と研究組織

1.研究計画

 研 究 内 容   備 考(授業者)
53年
4  月

1.52年度の研究成果を正しく受けとめる。
 ・研究集録"あしあと"を参考にする。
2.53年度の研究主題について共通理解を図る
 ・今年度の研究で何を明らかにしようとし ていくのか。
 ・主題をどのように解釈すればよいか。 

○ これまでの成果を大事にしながらも原点にかえって研究主題そのものから検討していく。
 ・全体協議会2回 

5  月

1.53年度の研究主題と研究計画を検討し,これからの研修内容について共通理解を図る。
2.パイオニア研究会
 ・教育機器の効果的な活用
 ・フロ―チャートによる指導過程の作成の仕方。
3.AV研修会 (AN,OHP) 

○ パイオニア研究と称して本校の授業の有り方を認識する。
○ 市教委の坂本善―氏と県南教育事務所の菅野好男氏を講師として招へいし,研究 の方向や主題について指導を受ける。
  6年「立体1」 

6  月

◎ 第―次授業研究
 (1)指導過程の研究
  ・学習課題確認の方法
  ・事前テストの活用
  ・チェックリストと下位目標行動との関連
 (2)教育機器の効果的な活用 

○ 全職員による授業案づくり。
○ 事前3回,事後2回の授業研究会をもつ。
  2年”ながさ”  
  5年”四角形と三角形の面積”   

7 ・ 8 月

<個人研修>
a.―人―人を伸ばす授業の要因
b.指導過程の基本型の確立
c.フ口千チヤートの指導案作成の手順
d.ひとりひとりをとらえるノート指導の有り方
e.教育機器の効果的な活用 

・研究発表会をもち,各人が研修したことを報告しあい共通理解を深める。
・本校の実態を正しくとらえる。 


9 ・ 10 月

●第二次授業研究会
 (1)指導過程の基本型を確立する。
 (2)事前調査の内容を検討しその活用を図る。
 (3)教育機器の効果的な活用
○AV研修会 

 3年「わりざん」
 4年「面積」

 事前研究2回 
 事後研究2回


  11 ・  

◎第三次授業研究会
 (1)―人二人の考えを把握するためのノート指導 

1年
 「いれものの大きさ」 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。