福島県教育センター所報ふくしま No.38(S53/1978.10) -026/030page

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学校経営

学校経営評価の研究をすすめるにあたって

評価領域の傾向と職業生活と取り組む姿勢

経営研究部  林  喜六
        岩見 豊一

当教育センターでは,学校経営の評価に関する研究を本年度から3年計画ですすめることになり, 研究計画設定の段階がおわったところである。 この期間においておこなった調査や研究委員会の話し合いの中から,学校経営に関する話題を紹介し, 経営・評価の実践研究の参考資料を提供することにしたい。

1.はじめに

まず,次の二つの問いに答えてから,2以降を読みすすめていただきたい。

[問1]
次の1〜13の項目の中から, 学校経営評価の領域内容として重視したいものをえらんで ( ) の中に○印をつけてください。 (必要な項目があれば,14,15 につけたしてください。)
1 ( )  教育課程の実施状況
2 ( )  教育目標の設定, 到達度
3 ( )  施設・設備, 環境の整備活用
4 ( )  健康・安全
5 ( )  校務分掌・組織の機能発揮
6 ( )  生徒指導
7 ( )  現職教育
8 ( )  事務処理
9 ( )  学習指導
10 ( )  学年・学級経営
11 ( )  教職員の志気
12 ( )  父母, PTA, 地域社会との連けい
13 ( )  行事の運営
14    
15    

[問2]
次の各設問ごとに,自分の人生態度に近いものには「はい」 の欄に○印を,自分の人生態度とかけはなれているものには「いいえ」の欄にX印をつけてください。

    はい いいえ
1. どんな場合でも,ありのままの自分自身であるようにつとめている。
2. 自分の独自性を実現しようと心がけている。
3. 自分をとりまく環境に全面的に依存している。
4. どんな相手に対しても,自分自身を飾らずに,自然に振舞うことができる。
5. 劣等感もないし,優越感ももっていない。
6. 時には自分で責任をとることをさけようとする。
7. 自律性を保持していくように努力している。
8. 自分に対する基本的な信頼をもっている。
9. 積極的に生きていこうとするが,不安がつきまとっている。
10. 自分自身の考え方をもっていて,その考え方に基づいて行動して,不安を感じない。
11. 他者の意見をよく聞き,その意見を冷静に評価できる。
12. 過去の栄光や,将来に対する期待にばかり気をとられているから,現在に生きることがない。
13. 他者に規制されたり,恐怖感をもたされたりするようなことはない。
14. 自分の人生に対しては,はっきりと自分で責任をとる。
15. 自分の満足できない人生に対する責任を,他人に転嫁してしまう。
16. 他者の権威にふりまわされることがなく,自分を自分自身でコントロールできる。
17. 状況に反応するタイミングは時宣をえており,適切である。
18. 他者を非難したり,悪口をいうことによって,自分の言い訳をすることがある。
19. 他者から送られてくるメッセージに対しては,いつでも適切に反応する。
20. 他者の人格の尊厳,価値観,幸福といったものをいつでも尊重する。
21. 自分自身の人生を自分で追求しないで幸福をまっている。
22. 物事には時節があり,すべての行動にはそれにふさわしい時機があることを知っている。
23. 時間は,貴重なものであるから,時間をムダに過ごさないようにして,現在,今ここでの生き方をしている。
24. 絶えず将来に対する不安や破局をおそれて生きている。
25. 自分の過去を否定してみたり,自分の将来に対するそなえを怠ったりはしない。
26. 自分の過去をよく知って,現在を明るく生き,新しい自己の未来に期待をかけている。
27. もしこんな事が怒ったらと取り越し苦労をして,悩む事がある。
28. 自分の限界を知ってもおそれたりはしない。
29. 自分自身についての矛盾や,自分で自分の感情の統制がとれないために行きづまることはない。
30. 将来の事ばかりが気になって落ち着かず,現在に不安を感じている。
31. 相手が興奮して怒っているときでも相手の言いぶんをよく聞いてやることができる。
32. 親愛の情をあたえたり受けたりすることができる。さらに進んで深く愛し愛されることができる。
33. 自分で自分の能力をおさえつけてしまって,適切な行動がとれないことがある。
34. 自分の行動にてらいがなく,自然でありのままである。
35. 状況の変化に対しても,きまりきった固定した態度で反応するようなことはない。必要な場合には自分で計画を変更して臨機の措置がとれる。
36. 新しいことを試みることはなるべくさけて,自分の現状を維持しつづけようとする。
37. 自分の人生に対して情熱をもっている。
38. 仕事,娯楽,食べ物,自然などを充分楽しむことができる。
39. 親愛の情をあたえたり,受けたりすることに困難を感じることがある。
40. 罪の意識に悩まされることなく,自己の達成したことを認めることができる。
41. 他者をうらやんだりしないで,他行の業績を素直に認めることができる。
42. 他者と親しい関係に入りたがらない。
43. 大いに自分の人生を楽しむことができるが,将来のより大きい楽しみのために現在に耐えることもできる。
44. 自分の欲望を追及することをおそれないがその欲望追及のために妥当な方法を考える。
45. 他者の思惑を気にしてそのために気を使う使うことがある。
46. 他者をコントロールすることによって,自分の安全をもとめたりしない。
47. 世の中のできごとに関心をもち,社会一般の問題から孤立するようなことはない。
48. 自分のもっている知性を適切には使っていない。
49. 自分の生活の質の向上に関心と情熱をもってそのために努力する。
50. 全くの無力から独立へ,さらに自他調和へと上手に移行していく。

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