福島県教育センター所報ふくしま No.39(S53/1978.12) -013/030page
りを作成して実践指導にあたってきた。
「第1年次の実践」
・研究テーマの設定 4 月 ・学級経営誌の整理統合 5 月 ・学習方法訓練の指導 6〜7月 ・生活のきまりの作成 8〜9月 ・日常生活習慣の観察指導 10〜11月 ・生徒指導全体計画の作成 12〜1月 ・1年次のまとめと次年度への計画 2〜3月 [2] 「昭和52年度第2年次」
副主題 基本的学習習慣の形成
52年度は職員の転出入も前年度に比して,小規模に終わったために,研究の推進には比較的スムーズに取り組めた,研究にあたっては昨年度の反省と方向づけを確認して,さらに仮説の一部修正を加えながら,研究を進めることにした。
具体的実践では,生徒指導全体計画により実践指導を積み重ね,全体計画の修正改善を加えてきた。学習意欲の向上をはかるために,「学習の手引き」を作成して,学習の方法をくふうさせ,家庭での学習の方法も合わせて指導することにより「ひとり学習」,自主的自発的学習ができるようにした。
指導にあたっては,職員の共通理解をじゅうぶん図って,学習の方法や仕方のパターンを設定して,わかる学習への方途を示した。
各教科における学習指導では,学習方法訓練を重視して指導にあたり,教える学習から考える学習への転換を図って,自主的に学習ができて,しかも,内的報酬が得られるように指向して,学校は「楽しいものである」という意識をもたせろように努力してきた。
標準学力テストの結果の分析から,本校は特に数学の基礎的基本的な事項についての陥没点がわかり,その補充のために,小学校3,4年程度の問題から復習させるように,月1回〜2回にわたり課外指導に重点をおき,数学の底辺の拡大に努カしてきた。
3学期は,さらに国語の基礎的基本的な事項の訓練に力を入れる計画である。
「第2年次の計画と実践」
ア 学習を阻害している問題点の調査
イ 学習改善に関する調査
○研究構想の確立 4 月 ○問題点把握のための調査 5 月 ○問題点追求のための調査 6〜7月 ○「学習の手引き」の作成 8 月 ○実践 9〜12月 ○実践結果の分析と考察 1〜2月 〇二年次のまとめと次年度への計画 3 月 [3] 研究の対象
ア 本校生徒 166名
表1
第1学年 第2学年 第3学年 男
女
計21名
25〃
46〃25名
28〃
53〃33名
34〃
67〃[4] 研究の組織
4. 実践の結果と考察
(1) 学習改善に対する意識調査(ひとり学習)
[1] 改善の必要性の有無
はじめに,本校の生徒が学習のあり方についてどのように考えているか調査してみた。
表2 改善の必要を感じている者が98.2%とほとんどで,現在の学習のあり方に対し改善をのぞんでいることがわかる。
しかし,現在のままでよいとする1年生が3名いるのは注目される。
[2] 改善すべき内容
もし,改善するとすれば何を改善していくかとの問いに対して次のような結果が得られた。
表3 以上の調査の結果から,本校の生徒の学習の現状について考察をまとめてみると,学習の方法と学習の時間の二面から,再検討してみる必要性のあることを,ほとんどの生徒が痛感していることがわかる。
(2) 改善すべき内容の追求
[1] 学習方法に関する問題点の追求