福島県教育センター所報ふくしま No.39(S53/1978.12) -027/030page
<考 察>
研究会のときの発言は男子教員が多いことがわかる。しかし,共同研究のとりくみかたの自己評価については積極的であると答えた男子教員は少ない。(29%)
事前調査の結果,問題点を次のようにまとめた。
[1] 効率的な学年会,ブロック研究会を開催する。
[2] テーマにせまる授業研究の事前・事後の研究会の運営を改善する。
[3] 主任としての自覚とリーダーシップを発揮する。
[4] 研究の動向を全員が確認する手だてをする。(2) 改善策
[1] 効率的な学年会,ブロック研究会を開催するためにまず学年会を週一回開き,その成果をブロック研究会に生かす。
[2] 事前研究会の持ち方については,1単位時間の授業テーマを設定し,それにもとづく指導計画を各自立案して学年会にもちより学年で検討する。その後・更にブロックで研究を深める。
事後研究については,司会,記録,授業の役割分担等を事前に明確にし各自の研究部門を責任をもって研究し,主題にせまる事後研究をする。[3] 主任としてのリーダーシップを発揮するために研究推進委員会では各部ごとの資料を必ずもちより各部の仕事の内容を更に明確にし実践にうつす。
[4] 研究の動向を全員が確認する手だてとしては,月計画を毎月配布し,学年・ブロック・全体の研究の議題は少くとも一週間前に配布し,事前に協議内容を焦点化する。
以上の改善策をもとに第二学期から実践しているがこれらの改善策が適切であったかどうか第二次調査を実施した。
(3) 事後調査の内容と考察
[1] 学年会,ブロック研究会のもち方について
質問 1 第二学期は第一学期と比較し,充実した学年会,ブロック研究会を開くことができ ましたか。 <考 察>
第二学期は,まず学年会の研究をべ一スにしてブロック研究を充実しようと試みたがその結果69%(2人)の教師が改善されたことを認めている。変わらないとした教師は再調査によると高学年担任のため対外的行事が多く,週一回の学年会を開くことができなかったことを指摘している。
[2] 授業研究のすすめ方について
質問 2 1単位時間ごとに授業テーマを設定して授業研究会をしましたがあなたの考えをお 聞かせください。 <考 察>
第二学期は1単位時間ごとの授業テーマをもって授業研究を試みたが大部分の教師(88%,28人)がよかったという感想をもっている。事前事後の研究会にねらいを持って参加できるたとに意義を認みている。その他(4人)は追調査によとるむりをしてテーマをきめているようなときもみられたのでどうかということを指摘している。
質問 3 各自指導計画案をたて事前研究会に参加しましたがこのことについてあなたはどう お考えですか。 <考 察>
一学期は授業者にまかせっぱなしの感が強いという反省に基づいて各自授業を立案して学年会にのぞ