福島県教育センター所報ふくしま No.40(S54/1979.2) -024/030page
〔考察〕
評定結果をみてわかるように
○ 校務分掌(各教職員に適材適所に配置されている。さらに負担のつり合いもとれている。)
○ 組織運営(相互の連携がよく,職員の責任分担がよく果されている)
○ 協力関係(極めて協力的であり,信頼感があふれている) (4) 第2次学校評価
第2次学校評価として,12月に本年度の努力目標について,その成果を確かめるために全職員で評定をした。ここには紙数の関係で結果の集計及び考察について省略した。
昭和52年度本校努力目標について(自校評価)
(5) まとめ
[1] 評定結果による改善点
領域 改善点 教育目標 1.教育目標の意義,内容について理解を深める方策をたてることが大切である。
2.教育目標の成果(目標がどれだけ児童生徒の望ましい成長発達として具現し得たか)をどのようにしてとらえるか。評価の方法を確立していく。年度の重点(努力目標) 1.努力目標の設定の手続きを検討する。
目標特定委員会→校長→教頭の意見→職員会で協議→決定
2.目標達成のための実践目標,方法の具体化。
3.目標検討(反省,評価)のため会合を学期一回もつ。学年・学級経営 1.教育目標,努力目標を配慮した学級経営とする。
2.学年会記録の活用。教科の指導 1.指導計画を修正検討しながら活用する。
2.教材研究・授業のすすめ方についてのコミニュケーションが活発に行われるように方策をたてる。
3.授業研究,授業参観の機会をできるだけおおくつくる。道徳 1.現職教育の研修計画をたてる。
2.〔道徳の時間〕の授業研修をする。
3.全体計画と年間計画の再検討。運営組織 1.分掌事務の範囲の明確化 [2] 学校評価の時期,方法等について
今回は教育活動と経営活動の対象領域が極めてせまい範囲でさらに部分的評価に終わった。
しかし,学校評価が学校経営の過程に必ずしも密着していないといわれている現在,せまい範囲の部分的評価でも,学校の実態に即応して評価の対象,方法等をくふうし,日常の経営実践過程に評価活動をとりいれるようにしていきたい。
5.今後の問題
(1) 学校評価の結果の活用
第1次学校評価及び第2次学校評価(努力目標についての自校評価)の結果をもう一度全職員で検討し,次年度の学校経営改善に役立たせる。
(2) 学校の教育目標,努力目標の具体化,実践化
目標をたてるときにどのような内容,順序,方法でその達成が可能かという見通しがなければならずそのプログラムのふしぶしで評価資料の積み重ねをするものである。
真に評化の機能を発揮させていくには,実践目標の具体化が大切であると思う。6.書考文献
(1) 全国教育研究所連盟編〔学校経営の構造と機能〕
(2) 学校教育
(3) 学校経営〔第一法規〕
(4) 中等教育資料
(5) 学校運営研究
(6) 51年度版〔学校経営講座(A)研究報告書〕