福島県教育センター所報ふくしま No.42(S54/1979.8) -021/034page
順を明確におさえる。また,数を書きこむことによって,操作によって動かされていくお金の跡を数で明示しておく。それに,お金を全部取り去ると,数の計算が残り,お金と数が結びつき,除法の筆算形式の原理・手順を理解させやすいと考えた。
ウ 分ける位や数,商を立てる位を明確にするため,カバー用紙で分ける位以外をおおい,1回の分ける操作が終わるたびにずらし,次の位を表し,「おろす」操作をさせる。
エ 手順のことばをいわせながら,数を書きこませ,お金の操作と計算の手順のことばを一致させることにより,筆算計式の原理・手順をしっかり身につけさせる。
(手順)
オ 「7÷3,14÷3」の計算と対応させ,既習の計算のくりかえしであることに気づかせる。
カ 「おろす」ことの意味を,具体物の操作をとおして理解させる。
2 検証授業
ア 単元名 わり算3
イ 目 標 除数が1位数で,被除数が2〜4位数の場合について.除法の筆算形式による計算の原理とその手順を理解させ,これを適用する能力を伸ばす。(立式と暗算の目標を略す。)
ウ 指導計画 (総時数11時間)
○ わり算(1) 5時間
・ 除法計算の意味・・・・・・・‥‥1
・ 2位数÷1位数の筆算形式・・・・・1(本時)
・ 3(4)位数÷1位数・・・・・・・・1
・ 商に空位を含む計算・・・・・・・1
・ れんしゅう・・・・・・・・・・・1
○ わり算(2) 3時間
○ まとめ・暗算・練習 3時間
エ 本時のねらい
2位数÷1位数(商2位数)の筆算形式の原理・手順を,模造お金を分ける操作をとおして理解させる。
オ 準備物
(教師)模造お金,数字カード,操作板,問題文
(児童)模造お金,操作板,カバー用紙
力 指導過程