福島県教育センター所報ふくしま No.42(S54/1979.8) -026/034page
文
さ ○さとうくんは,まいあさ うさぎにいさをやります。 ○ささやぶに あさひが さらさらさしている。
○さかなやさんから さんまとさばを さんびきずつかった。
○さくらがさいたら さんぽにさそう。
○さくらのきに たくさんさくらんぼがなっている。
○このさんじょうのへやは あきになるとあさひが さっとさしこむ。
す ○すきーで すーすー すべります。 ○ふゆのすぼーつは すきー,あいすすけーと,ろーらーすけーとです。
○すまーとなすぽーつかーで すっとばそう
○かぞくは すいすで すばらしい くりすますを すごした。
○すどうくんは くすりやの すぐそばにすんでいます。
○じゅーすを すとろーで すーすーすいました。
せ
(資料2)サ行音の原因別指導法
3.指導の経過
s・∫行音の習得のために必要な器質的,機能的条件を整えるとともに構音のために必要な舌,唇,口蓋,声帯等の一つ一つの動きを高め,全体としてバランスのある動きを作るためにはグループ指導は効果があった。
次に聞き分け能力を高め,自他の発音の違いに気づかせる活動が大切であった。児童の中にはテープレコーダーによって,自分の発音の異常に気づいただけで,教師や友だちの発音に近づいたものもあった。
舌の動きがにぶく正しい構音ができない児童には「せんべい」や「アメ」の小片を舌下に入れて押えさせ,強く息を吹く練習をさせることで子音の発音を体験させた児童もいた。
サ行と夕行,シャ行とハ行の置換などは,聞き分け能力を高めること,舌先の動きづくり等の上にたった構音法の指導が大切である。
発音全体が不明暗になる原因の多くは,サ行シャ行音の不明瞭が多かった。