福島県教育センター所報ふくしま No.42(S54/1979.8) -026/034page

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○さとうくんは,まいあさ うさぎにいさをやります。

○ささやぶに あさひが さらさらさしている。

○さかなやさんから さんまとさばを さんびきずつかった。

○さくらがさいたら さんぽにさそう。

○さくらのきに たくさんさくらんぼがなっている。

○このさんじょうのへやは あきになるとあさひが さっとさしこむ。

○すきーで すーすー すべります。

○ふゆのすぼーつは すきー,あいすすけーと,ろーらーすけーとです。

○すまーとなすぽーつかーで すっとばそう

○かぞくは すいすで すばらしい くりすますを すごした。

○すどうくんは くすりやの すぐそばにすんでいます。

○じゅーすを すとろーで すーすーすいました。

 


(資料2)サ行音の原因別指導法
聞き分け能力の不足 構音点の不良 摩擦音の摩擦量の不足 構音器官の機能不良 原因
1.発達の遅れ

2.聴覚異常(難聴の疑い)

3.方言等の環境の影響(∫←→h)

4.親が言葉の障害

5.ことばについて過度の心配

1.サ行とタ行の違い不良

2.シャ行とチャ行の違い不良

3.シャ行とヒャ行の違い不良

4.ダ行とザ行の違い不良

1.言語習得期に体が弱かったり、病気をした

2.呼吸が浅く、特に呼気がよわい(小児ゼンソクや風邪をひきやすい体質)

3.腹筋が弱いため呼吸量が少ない

4.いつまでも赤ちゃんことばを使用しているため不明瞭となる

1.言語習得期(サ、シャ行については4〜5才)に虫歯があって痛がった

2.舌先が虫歯に行っている内に舌先の動きをまちがっておぼえた(∫←→h)

3.舌先をまるめたり、つぼめたりする運動不足(ミルク保育に多い)

4.歯並び、虫歯、欠歯のため構音ができない

5.反対咬合、咬合不正がある

内容
聞き分け能力の不足の指導法   構音点の不良の指導法   摩擦音の摩擦量の不足の指導法   構音器官の機能不良の指導法   指導法


3.指導の経過
s・∫行音の習得のために必要な器質的,機能的条件を整えるとともに構音のために必要な舌,唇,口蓋,声帯等の一つ一つの動きを高め,全体としてバランスのある動きを作るためにはグループ指導は効果があった。
 次に聞き分け能力を高め,自他の発音の違いに気づかせる活動が大切であった。児童の中にはテープレコーダーによって,自分の発音の異常に気づいただけで,教師や友だちの発音に近づいたものもあった。
 舌の動きがにぶく正しい構音ができない児童には「せんべい」や「アメ」の小片を舌下に入れて押えさせ,強く息を吹く練習をさせることで子音の発音を体験させた児童もいた。
 サ行と夕行,シャ行とハ行の置換などは,聞き分け能力を高めること,舌先の動きづくり等の上にたった構音法の指導が大切である。
 発音全体が不明暗になる原因の多くは,サ行シャ行音の不明瞭が多かった。

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