福島県教育センター所報ふくしま No.43(S54/1979.10) -019/034page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ウ 指導過程

学 習 活 動
留意点
資料等
実 験 群 統 制 群

1.Greetings
2.Intrduction
 (1)本時の目標確認
   1 登場人物は? 2 話の内容は? 3 場面は?
 (2)録音テープ聴取
   1 New words 2 key sentences 3 本文
    ・Listen   ・Repeat
(3)範 読
10

・さし絵参照


・テープ



・テープ















○姿勢正しく大きい声で。




・テープ










○板書事項をみながら


・能力差を考慮する。

(4)概要把掘
  (True−or−False Test)
  EX.
  Q1 Is Mike busy or free?
  〜
  Q5 He is busy.
     (略)
3.Explanation
(1)内容理解
  T1:freeというのは日本語でどんなときに使うのかな?
  P:Are you free tonight?(略)
  T5:How many di dyou take?manyのあとに何という語を入れるとわかるかな?
  〜 (略)
  T7:Yes,T've already seen them.themて何だろう。
 −−−−−−
(2)斉読(もう1回よんでみよう)
(3)自由よみ
(4)対話練習
  ・隣の人と対話練習をしてみよう。
  ・できるだけ教科書から目をはなして対話してみよう。
  ・指名
(5)Hearing Test(Truue−or−False Testと同じ)
  Q1〜Q5(略)
  ・わかる人はノートに書いてみよう。







3.Explanation
(1)言語材料の理解
  1 新出語句の提示と発音練習
     free, finished
      (i:)    (t)
     Lincoln,memorial
      see saw seen
  2 既習文型の整理
    T've known him for 3 years.
  3 新出文型の提示とおきかえ練習。
    T've just finished my homework.
    Studied English.
    seen the pictures.
    〜 (略)
(2)日本語訳
(3)自由読み
(4)斉 読
(5)指名読み
10


4.Consolidation
(1)文法事項,文型
   justやalreadyと一緒に使われる現在完了
   Lesson9(継続)今度は完了を表わす。
(2)口頭作文
  1 今晩おひまですか。____________
  2 宿題が終ったばかりだ。__________
  3 もうその写真をみてしまった。________
(3)言語活動
  新しい単語,文型(T've just 〜 T've already 〜)を使って身近なこと,および自分のことを表現してみよう。
 

(1) 本文の音読10回
(2) Key sentenceを参考にして自分のことについて文を書いてくる。
(3) work book §1.
(4) §2の予習(完了。)
10

(2)検証と考察

  1. 授業の考察
    ア これまでの授業では,言語材料の説明,日本語訳,読みと総花的な指導に終わり,焦点化せず,学習事項が定着しない傾向があった。検証授業では,できるだけ,言語材料や日本語訳をせず,Read and Look upの手順にしたがって授業を進めた。内容の理解は英問英答によるHearing Testでたしかめたが,内容把握はよくできた。
    イ 生徒は音読を好むので,英文を声を出して読む機会を多く与えた。語,sense group文,パラグラフ単位に暗記することまで要求した。暗記を苦手とするので,急に始めても抵抗が大きく,入門期から継続して習慣づける必要がある。声を出して英語を言う機会が多くなることによって,授業が活発になり,生徒が英語に自信をもってきたようである。
     今までと比較し,教科書から目をはなして教師や他の生徒に語りかけるように読む生徒が,下位群はまだだが,中・上位群の生徒に多く見られるようになってきた。

    表5 〕  意識変容調査 実験群
    No. アンケート内容(例) 6   月 10   月
    は い いいえ は い いいえ
    1 英語は好きですか。 42.2% 24.4% 57.8% 20.0%
    2 学習内容がわかりますか。 66.7% 22.2% 77.8% 17.8%
    3 学習の方法がわかりますれ 33.3% 55.6% 53.3% 28.9%
    (注)「はい」と「いいえ」以外は「まあまあ」

  2. 事後テストの考察
     ア 平均値の差の検定
      ○等分散の検定(F検定両側)
       F=1.10,F(41,41,両側0.05)≒1.88
        ∴F<F(41,41,両側0.05)
        よって,有意水準5%で有意差は認められない。
      ○平均値の差の検定(t検定両側)
       t=0.695,t(82,両側0.05)≒2.000
        ∴t<t(82,両側0.05)
      よって,有意水準5%で有意差は認められない。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。