福島県教育センター所報ふくしま No.44(S54/1979.12) -006/034page
〔2〕本装置の回路図
(1)整流回路はをダイオードを7こ使用し,半波全波回路(ブリッジ,センタタップ方式)を構成した。
(2)CRフィルターの平滑回路を構成し,コンデンサのはたらき等,学習のねらいによって変化できるようにした。
(3)各回路をブロックごとに配置し,観察しやすくすると共に,ネオンランプを回路別に点燈するように設計した。
図−1 ダイオードを用いた整流・平滑回路の波形観察装置(仮称)配線図〔3〕各回路の切りかえスイッチ
表−1 ロータリースイッチの切りかえ
表−1は,各回路別に構成した,電源の入九半波,全波,平滑の波形が,ロータリースイッチ2こを切りかえることによって,1〜6までの波形を自由にオシロスコープに写しだすことができる。
また,ケースの上ぶたをはずし,必要な回路に,ミノムシクリップコードを使い,二現象シンクロスコースコープに接続すれば,半波・全波と平滑など同時に観察でき,指導の効果を一段と高めることができる。〔4〕各回路の観察波形と考察
(1)交流正弦波形の観察
ロータリースイッチM34をA−1の状態にしオシロスコープに接続すれば,交流10Vの波形が観察できる。
写真−2 交流波形
(2)半波整涜・平滑回路と波形
写真−3の上部は半波(脈流)下部は平滑波形
図−3 半波・平滑回路 写真−3 半波と平滑波形
・ 交流電圧と同じ周波数の脈流が生ずる。
・ リプル電圧(脈流のうちの交流分)が大きく交流の実効値も大となる。