福島県教育センター所報ふくしま No.44(S54/1979.12) -030/034page

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年経営を重視して,毎週定期的に行われる学年会の中で,具体化に伴う問題点を協議してもらうことにした。
  1. 達成の個別化を図るための学級担任の取り組み
     学校教育目標の具現化を図る最も重要な組織体は学級である。したがって学級担任の果たす役割は大きい。学級目標は学級担任の経営目標であり,また生徒の目標でもある。個々の生徒に照らしてその特質を伸ばしていくために,担任の役割を十分果たしてもらうことにした。

  2. 生徒一人一人が行動目標を設定
     生徒の努力目標を見ると,「できるだけ多く本を読む」という型が多い。それよりも「月に3冊本を読む」とあげた方が,具体的な事実・行動として容易に評価ができるし,目標自体が数量的な存在であるから,可測性に富んでいる。このような行動目標を設定するよう指導してもらう。

  3. 計画的・組織的な評価の実施
     次に示す評価の観点は,学校教育目標を具体化し,生徒の行動に現出されるものを選び出したものである。したがって生徒はこの内容をそのまま努力目標にするもよし,また自分でさらに具体化した内容を努力目標に設定してもよいことにした。
     いずれにしても,月に一度は全校生徒に自己評価させ,その結果をまとめて直ちに指導に生かすようにする。

 以上のような手だてを講じてから,2学期の初めに,次のようなプリントを渡し,これまでの反省をさせ,その反省に基づいた個々の努力目標を設定させることにした。

    対 象 全生徒(1,022名)
       A … 到達 80%
       B … 到達 70%〜50%
       C … 到達 50%以下



評価の観点 A B C




























1 授業時間や集会のときなど姿勢を正しくしている      
2 自分のからだについて正しく知り わるいところはなおそうとしている。      
3 部活動への参加体力づくりなど自分から進んでとりくんでいる。      
4 服装や手足などつねにからだを清潔にしている。      
5 交通道徳を守り安全に登,下校している。      








6 自分の短所 不得意教科をなくそうと努力をしている。      
7 わかるまで先生や友だちにたずね努力している。      
8 自分で計画をたて 進んで学習をしている。      
9 自分の目標を自覚し 到達するよう努力している。      
10 他人のことをいうまえに 自分はどうかと問いかけをしている。      







11 登,下校,終業の時刻を守って行動している。      
12 清掃の仕事をくふうし 無言でよくやっている。      
13 係りや当番の仕事を進んでよくやっている。      
14 自分で計画をたて,時間を有効に使っている。      
15 服装はきまりを守って いつもきちんとしている。      








16 先生友人,知人にいつも元気にあいさつをしている。      
17 机の中,持ち物,勉強べやなどいつもきちんと整理をしている。      
18 学校施設や備品 机,いすなどをていねいに取り扱っている。      
19 友だちが因っているとき 相談にのったり力をかしたりしている。      
20 花だんの手入れや教室の美化に協力している。      
自分の2学期の努力目標 どんな機会に努力するか      
 
 
 
 
 
 
     


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