福島県教育センター所報ふくしま No.45(S55/1980.2) -013/034page
〈研究報告〉昭和53年度 学校経営(A)講座
校務分掌の職務の明確化による運営の改善 福島市立佐倉小学校 湯 浅 伊佐夫
1 研究の趣旨
本校では、指導活動、研修活動、分掌活動の三つの活動の充実と有機的な結びあいを図って、教育目標を達成するために努力してきた。しかし、職員がそれぞれもっているものを全力投入できなかった面がないわけではない。もっと効果をあげることができると思うし、あげたいと思う。
そのために改善すべき具体的な問題現象としてつぎのことがあげられる。
(1) 各自がもっている力、特性を、組織を通じて経営の充実に生かすことに消極的。
(2) 主任まかせの傾向があって、組織構成員としての役割の発揮が十分とはいえない。
これらの現象の原因としては、校務分掌の職務内容や処理のしかたの不明確なことが考えられる。
したがってこの問題を解決すれば、各人がその能力、特性を十分発揮でき、協力体制も望ましくなり、組織全体の活動が更に生き生きとなって能率的に目標達成をはかることができると考えた。そこで、校務分掌の職務の内容、処理手順を明確にした運営を研究の対象とした。2 見とおし
校務分掌の職務を明確にして運営すれば、職務の遂行が適正、円滑になり、協力体制も望ましくなって効果的な運営ができよう。
3 研究の方法と対象
(1) 研究の方法
1. 調 査
ア 校務分掌の職務の理解にかかる調査
イ 委員会運営の改善にかかる調査
2. 調査結果の考察と改善策の樹立
3. 実践とその後の調査
(2) 研究の対象
本校職員(教諭) 男5 女6 計114 研究の概要と考察
(1) 調査と考察
校務分掌の職務内容、処理のしかたの理解度を知り・改善の方策の資料にしたいので実施した。
調査 1