福島県教育センター所報ふくしま No.45(S55/1980.2) -019/034page
学校評価の回数と時期
調査 3
(考察)
ア 年1回 3月 1人 イ 年2回 9.3月 3 ウ 年3回 7.12.3月 9
この調査は記述式で実施した。調査結果から従来どおり年3回、7月・12月・2月に行い、7月・12月に評価した中で新学期の経営改善に生かされるものについては役立て、新年度の経営改善に生かすものについては、2月実施の際じゅうぶん全職員で検討する。
評価結果の問題点を改善する方法
調査 4
(考察)
ア 全職員で検討し改善方策を立てる 13人 イ 学校の運営委員会で検討し改善方策を立てる 0 ウ 校長・教頭で検討し改善方策を立てる 0
教師個々が評価基準に従って評価したものを集計し、その結果を分析し、問題点を明らかにして全職員で改善方策を検討する。
(2) 学校評価基準の設定
1. 目 的
調査1の考察で述べたように学校経営の現状を客観的に確かめ経営改善の方向を客観的に求めるには、学校の実態に即した評価領域、項目、観点を明確にした評価基準が必要であり、教師もそれを望んでいるので次のように設定した。
2. 手 順
評価基準設定にあたって、東京都教育委員会編「学校評価基準」を資料とし、全職員で検討し作成した。
3. 内 容
領 域 項 目 1 教育目標 設定の手順・理解と徹底・学年学級経営 2 教育過程の編成と実施 編成の手順・各教科・道徳・特活・行事 3 生徒指導と健康安全 生徒指導・健康と安全 4 教 職 員 組織運営・勤務・研修 5 学校事務 文書・表簿管理・経理事務 6 施設設備 整備管理・校舎・設備備品 7 地域社会 家庭・PTA・地域社会
4. 本校における教育課程の編成と実施についての評価基準
項 目
観 点
教育目標 学校の教育目標が達成されるよう編成されているか 編成の手順 編成に当って学校や地域の実態を検討し職員の共通理解を深めるよう配慮しているか 領域のための資料や反省の記録を生かしているか 改善のための資料や反省の記録を生かしているか 各教科 各教科とも指導計画が作成されているか 指導計画は実践しやすいように指導目標、内容、時数など具体的になっているか 指導計画に基づいて指導案が作成されているか 指導法の研究が個人的にも行われているか 学校全体が教育の場にふさわしく整備されているか 教材教具は活用しやすいように管理されているか 指導後の反省を指導計画及び指導法の改善に生かしているか 道 徳 指導計画は全体計画との関連においてつくられているか 主題のねらいにふさわしい教材資料が用意されているか 道徳的判断や心情を深めるための工夫と道徳的態度の形成に重点をおいているか 特別活動 指導計画は全職員に共通理解されて活用されているか 時間配当は学校の実情に即し適切であるか 生徒会の組織的活動が自主的に運営され、かつ全校生徒が協力的に参加しているか 学校行事 学級会活動において生徒一人一人が学級の一員としての自覚をもち学級生活の向上を目ざして分担の仕事を行っているか クラブ活動をとおして生徒一人一人の個性を伸ばす活動がなされているか 全体的な年間計画は教育課程の他の領域との関連を考え調和のとれたものになっているか 個々の指導計画は全職員に共通理解され、かつ実際に活用されているか 実施について全職員による反省が行われ改善への処置がとられているか 反省 改善方策
(3) 学校評価の方法
調査3により評価の回数、時期、対象者、評定を全職員で検討し、次のように決め計画し実施する。
1. 回数と時期年3回とし7月・12月・2月実施
2. 対象者全職員
3. 評定+2、+1、−1、−2の4段階評定
+2 非常によい 目標が達成され大いに満足の状況 +1 ややよい ほぼ満足の状態 −1 やや悪い 満足できない面がある −2 非常に悪い 極めて不十分であり大いに努力と改善が必要