福島県教育センター所報ふくしま No.45(S55/1980.2) -020/034page
4. 4段階評定をとり入れた理由
・ 本校では、従来A,B,Cの3段階評定を行なっていたが、結果から見ると安易にBと評価し経営改善に発展が見られないので満足を+2+1とし不満足を−1−2として教師個々が無記名で客観的に評価し、学校運営の現状を確める。
・ 教師個々の目標達成への意欲を高めるために評価基準に従って、満足度、不満足度をはっきり把握し、経営改善の方策の課題意識をもって教育の質の向上に役立てる。
5. 評価結果の処理
教師個々の評価した評価表により、教務主任がそれを集計し、それに基づいて学校運営委員会(校長、教頭、教務主任、各学年主任)で結果の分析と問題点をまとめ、全職員で検討し、学校経営改善の方策を立て実施にあたる。
6. 留意事項
・ 評価にあたっては、事前に評価基準についてじゅうぷん共通理解をはかり、教師個々が学校の現状を客観的に評価する。
・ 評価は教師個々の白己反省、自己改善の資料となり、また学校経営改善の資料となる評価であること。
・ 各領域ごとに反省、改善方策の欄を設けて改善方策について教師からのアイデァを求めることにより経営参加の意識を高める。
(4) 実施結果とその考察
本校における評価基準を設定し、4段階評定をとり入れ、次のように実施した。
・ 実施期日 11月13日〜11月20日
・ 実施者 本校教職員 4名
1. 教育目標
項目
観点
+2 +1 −1 −2 設定の手順 教育目標努力目標重点事項は
職員会で十分審議し職員の共通
理解がはかられているか0人 11人 3人 0人 設定にあたっては地域生徒の実
態を資料として検討しているか0 8 6 0 理解と徹底 目標は職員生徒の理解がされているか 0 9 5 0 保護者が理解し協力する方法が
とられているか4 8 2 0 学年学級経営 学校学年学級の指導方針が一貫
しているか0 11 3 0 反省・改善方策
(考 察)
・ 設定の手順で年度頭初、年度末の職員会議で審議し、共通理解をはかっているが、実態に即した目標設定について43%の不満足があり、年度末評価で十分検討してみたい。
・ 教育目標の具現化について更に検討を加え、生徒一人一人に理解させると共に、その実践化をはかる。
・ 教育目標をより徹底せるため保護者の理解と協力を得る学年毎の努力を一層重視する。
2. 教育課程の編成と実施
(考 察)
・ 教育課程は学校経営の中核をなすものでありその編成にあたっては、学校・地域・生徒の実態をふまえて、全職員が十分時間をかけて話し合い、検討し、共通理解を深めて編成しなければならないことは言うまでもないが、時期的に思うようにいかないのが現状であり、今後の学校経営の中で改善をはからなければならない。
・ 各教科、道徳、特別活動の年間指導計画作成に当っては、本年度から移行措置取扱いの第一年次であり全教師が年度当初に作成した。
・ 道徳、特別活動の時間の指導には教師の個人差が大きく校内研修の中で特に授業研究に重点をおき研修を深め指導の充実をはかる。
・ 学校行事をより効果的に進めるために、教育目標の関連と事前指導の徹底をはかる。
3. 生徒指導と健康安全