福島県教育センター所報ふくしま No.47(S55/1980.8) -017/034page
○自由バズ―自由にだれにでも(個人・グル ープ・全体)質問し,わかって いれば,自分の考えや意見を自 由会話式に発表する。
○席順バズ―発言が特定の子にかたよらない ように,また気おくれしている 子にも発言の機会を与えるため に順番をきめて考えや意見を述 べさせていく。
○対人バズ―ふたり1組になって,各自の意 見や考えを互いにつき合わせて 確認し合う。
3.事前調査
教材「酸素と二酸化炭素」について調査した 結果は,次の通りである。物が然えることと空 気のかかわりあいについては,1/3の児童が気づ いているが,酸素・二酸化炭素については名前 だけ知っている程度で,既有意識は皆無であっ た。
《表3》事前調査「酸素と二酸化炭素に関して」
(S.54.6調査 人数30名)
調査内容 結果 1.火をもやすとき,うちわであお ぐと,どんどん燃えるわけ
- 風がおこるから(2名)
- 空気が入っていくから(8名)
2.つぎのことばを聞いたことがありますか。 ○酸素 ○二酸化炭素 ○ちっ素
- 酸素 (30名)
- 二酸化炭素 (25名)
- ちっ素 (4名)
3.空気はどんな気体からできてい るか知っていますか。知ってい たら名前を書きなさい。
- 知っている (0名)
- 知らない (30名)
4.物がもえるとき空気が使われま すが,空気の中の何が使われる か知っていますか。
- 知っている (4名) (酸素)
- 知らない (26名)
5.物がもえると二酸化炭素ができ ることを知っていましたか。
- 知っていた (0名)
- 知らなかった (30名)
6.二酸化炭素の性質で知っている ことがありますか。知っていた ら書きなさい。
- 知っている (0名)
- 知らない (30名)
4. 検証授業計画
ア. 単元名 酸素と二酸化炭素(5年)
イ. 単元の目標(略)
ウ. 指導計画(総時数9時間)
(ア) 物が燃えるとき使われる気体―4時間
- 物が燃えることと空気の関係……1
- 酸素作りとはたらきしらべ………2
- 燃えかたのちがいがおこるわけ……1(本時)
(イ) 物が燃えるときできる気体―3時間
(ウ) 気体の重さ―2時間
エ. 本時のねらい
酸素中と空気中での物の燃えかたのちがい をまとめ,燃えかたがちがうわけを,モデル を使って考えることができるようにする。
オ 指導過程
段階 教師の働きかけ 時間 予想される児童の反応 仮説との関連 課
題
は
握1.空気中と酸素中での物の燃えかたは,どうちがうだろうか。 ○前時学習を想起させ,予想をもたせる。
・演示実験
酸素中と空気中でのろうそくの燃えかたの比較実験○実験結果を整理してみよう。
・ちがいを表に書かせる。
8分 ○酸素の時は,すごかった。
○ 酸素の時は,はげしく然えた。
○ 空気中でも燃える。
○空気では,ゆっくりと燃える。・演示実験を見る。
燃えかた 酸
素中・はげしく燃えた。
・燃える時間がみじかい。空
気中・ゆっくり燃える。
・燃える時間が長い。
○自由バス 考
察
(
モ
デ
ル
を
考
え、
モ
デ
ル
で
説
明
し、
モ
デ
ル
で
深
め
る。
)2.空気中では,静かに燃えるが,酸素 中ではどうしてはげしく燃えるのだろうか。
○ちがいのおこるわけを考えてノ一トに書きなさい。
○うまく説明できる方法はないか。
・モデル図を書かせる。
3.モデル図をもとにグループで討議させる。
○自分の考えの発表
○グループの話し合い
○グループでモデ
7分
15分
○各自,自分の考えをノートに書く。○ 図に書けばよい
○目に見えないので書けない。
○記号を使えばよい。○ぴんの中の空気はふつうの空気と同じだ。
○ 空気中には酸素がふくまれている。○空気中には酸素のほかに別な気体もふくまれていると思う。
・モデル図を書く
○自由バス
○モデル図や記号化について知らせる。
○席順パズ
○モデル図